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女35歳、旦那、子供、家、車、仕事、友達、安定した生活が続く今日この頃。しかしながら、ひとつだけ「ずっと欲しいのに手に入れていない」ものがあったのでした、、、。それは「入れ墨」なのでしたぁ。
そもそも、入れ墨が欲しくなった理由はフラダンス。フラダンサーの中では、ポリネシアンなどのデザインを腕や足に入れ墨するのが流行っています。これはファッションというよりも「自分のルーツを大切にする」という意味でget
inkedする人が多いようで、家族に伝わる模様を入れたり、自身の名前の意味のデザインをほどこしたり、とさまざま。でも基本的にはポリネシアン文化を讃えているので、それはフラダンスを大切に伝承していくのと同じ意味なのですね。
というわけで、フラダンスをこよなく愛し、自分の人生のパッションとしているホクにとってこの「ハワイの文化を身体に埋め込む」作業はあまりにも自然ななりゆきだったわけです。しかしながら入れ墨をするという行為は、
1)ヤクザと関わっている
2)痛い
3)日本の温泉に拒否される
4)子供に拒否される
5)旦那に拒否される
などという観点があげられ、いまいち一歩先に踏み込めなかったのでした。そーんな中ある夏の夜、仕事を終えてぼーっとしているとふと頭に浮かんだのが「今タトゥーをしなかったら、絶対後悔する!」という気持ち。それからというもの、地元のtatoo
parlor をいくつか回り、気の合うアーティストを探すべく、また気に入ったお店(特に”衛生的である”事に対して)をサーチすること1週間。そしてそして、最終的に決めたお店とアーティストとは、彫り込む前からなんとなく気心の知れた仲間のような雰囲気になれ、安心して入れ墨作業を頼む事ができたのでした。。。
ホクのデザインは、ポリネシアン、特にサモアンのアームバンド。波と鮫の歯がぐるっと腕を一周します。構成的にはとてもシンプル、でもかなりの墨の量(黒だけ)の物。さてさて、みなさん気になるでしょう、「どれだけ痛いの?」という質問。私も二人子供を自然分娩していますので「痛み」という物にはかなり強い方だと思っていたのですが、、、イッテー!!!100匹の猫に急激に引っ掻かれている状態、というか、生け花用の剣山がいくつもいくつも宇宙から飛びかかってくる状態、というか、とにかく、痛かったです、、、はい。でも自分で決めた入れ墨、またかなり”パンク”なオニーチャン&オネーチャン達に囲まれての作業です、泣き虫になるわけにはいかないのですよ。なので「are
you okay? does it hurt?」という質問にも「ぜーぜんぜん平気。出産に比べたら痛くもかゆくもない」と、強がっちゃいました。
血が出るんです。これにはちょっとびっくりしました。要は肌にむりやり切り傷を作っているわけですから、納得のいる結果なんですが、トポトポと腕から流れ落ちる赤い血にすこしびびったホクでした。約2時間の作業、アーティストのマット君は2度ほどタバコ休憩をとっておりましたが、その間にホク自身も休憩してトイレに行ったりできたので好都合。他の人達のデザインを見せてもらったり、ちょっとスナックを食べたり、なんだか和気あいあいですごく楽しいひとときでございました。でも、痛いんだなぁ、、、これが。小さくてシンプルなデザインだったら30分くらいですぐに出来上がるので、何かふと思いついてやってくるwalk
In のおじいちゃんやおばあちゃんもいたりして「あー、ちょっと不良な若者だけじゃないんだ」と感動しました。
自分が入れたので言うわけではありませんが、入れ墨は最近特に女性の中で人気なのだそう。そんなに派手な大きなものではなく、自分のライフスタイルにあった物を身体のさりげない場所に入れるのが流行。しっかりとお堅いキャリアを持った女性の足首から覗く、かわいい薔薇のタトゥなんて、ちょっとそのミスマッチがセクシーだったりして。最近のトレンドとしては、あまり色を使わない、また自然なデザイン(怖いドクロだとか胸がボヨーンの女性だとかではなく)が流行っているそうで。
"Miami Ink"というテレビ番組をご存知でしょうか?入れ墨のアーティスト達の仕事風景からプライベートな生活などを垣間見れるリアリティ番組(TLCにて)。この番組に出演しているアーティストはもちろんみんな本物、腕もなかなかでして、そのタトゥーアートを見ているだけでもおもしろい(と思うのです、好きな人にはね)のですが、彼らのライフスタイルはそれにもまして興味深く、、、ある意味ヤクザな職業ですからね、人生も波瀾万丈、それでいて心はピュアだったりするそんなギャップに興味をそそられつつ、ホクはついチャンネルをまわしてしまうのでした。
ちなみにこのアームバンドお値段は200ドル少々。これにはアフターケアとしてのローションや何か会った時のバックアッププランなどが入っておりました。お帰りの際には、素敵なサランラップ巻き巻き状態の腕です。そこから血が滲んでいたりして、なんだかグロテスクなんですがね、まぁ最初の3時間くらいですので我慢できます。しばらくはひりひり、そして痒くなって、、、2週間たった今ではさりげなく皮がむけたりする状態。まさに擦り傷をした後の回復の仕方と同じなのです。後悔?まったくしていません。なんだか、今まで以上にアロハスピリットを感じている毎日、パワー全開です!
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