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中学生になって初めて開ける英語の教科書。そこにはトム、メアリー、チャーリーなどが登場し、「これはボクの消しゴムさ」とか「それはペンで、あれはものさしよ」などと、どうでもいいような会話をしていましたね。いやいや、でも今になって思えば、そんなトム&メアリーのおかげで英語の基本が学べたんだから、感謝感謝。話かわって、この登場人物の名前に注目。あの頃には思いもつかなかった、おもしろい使われ方があるんです。
日本でもアメリカでも問題になっているストーカー騒ぎ。お風呂に入っていたら窓の外に人影が・・・、きゃー!こういう人の事を「PeekingTom」というのです。なぜTomなのか?Bobではないのか?Tomに失礼ではないか、と思うのですが、その由来はハテナマークです。他には女の子に使う表現で、男の子っぽい事が好きな子の事を「TomBoy」なんて言いますね。そうそう、雄猫の事は「TomCat」だし、どうもこのトム君には男っぽい、たくましいイメージなのかな。だったら覗き見しない方がいいですね。
おつぎはCharlie。スヌーピーの飼い主、丸い頭の主人公はチャーリー・ブラウン。彼のキャラクター同様、このCharlieには「何をやってもパッとしない」という意味があるらしい。美しい女性3人を使って指令を出す「Charlie's
Angel」なんて映画もあったけど「結局本人は何もしないじゃん」って感じですね。このCharlieを使った表現でCharlie
Horseってご存じですか?これは「こむら返し」つまり、足がつってしまうという意味。Tom同様、なぜCharlieなのかは不明です。
名前のおもしろさもさることながら、アメリカ人の苗字も知っておくと「へー、なるほどね」という事があります。パーティーで友達になったあの人、苗字がルチアーノだったらきっとイタリア系。もっと仲良くなっておいしいパスタをご馳走になったりして。バッジオ、クローチ、アルベルティ、など、母音で終わる名前が多いのが特徴。ド・ゴール、デュ・ランテ、など「De」の着く苗字はおフランセな方。ロシア系は「フ」や「ニン」(例:ゴルバチョフ、レーニン)で終わる苗字が有名。
昔ホクが大好きだった、Van Halenというバンドのこの「Van」が着く苗字はオランダ系。「〜スキー(チャイコフスキーなど)」はポーランド系に多い。他にも父親の名前に息子の意味の「son」または「Mc(スコットランド系)」「sohn(ドイツ系)」「sen(デンマーク系)」をつけて名字にした(例:ハリソン、マッカーサー、アンデルセン)安易な方法もあるし、Hillman(丘の上に住む人)、Norton(北に住む人)、Maxwell(大きい泉の近くに住む人)といったような地理的な所から来た苗字も。
人種のるつぼ、アメリカ。名前&苗字のルーツをたどって行くと、世界中の文化に出会える事うけあい。ちなみに私の「ホク(Hoku)」という名前は、ハワイ語で「星」の意味があります。それでは最後に、今アメリカで流行っている女の子の名前&男の子の名前はというと
女の子
1)Emily 2)Madison 3)Hannah 4)Ashley 5)Alexis
男の子
1)Jacob 2)Michael 3)Matthew 4)Joshua 5)Christopher
なんだそう。
ゴダイゴ(古いですか?)の「ビューティフルネーム」を歌いたくなったホクでした。 |