4月はNational
Poetry Monthなのをご存知でしたか?詩の朗読会や詩人ワークショップが増えたりする月です。
ポエムと聞くとなんとなく女々しくて、恰好つけてて、分かりにくい(隠れた意味があるから理解しにくい・・・?)というような理由からなんだか遠い存在になってしまっていませんか?確かに文庫本や雑誌を読むよりは「気合い」が必要になりますが、でも一度ポエムの良さを感じ取ると、これがなかなか病み付きになる内容だったりするのです。昔々から、人は恋文や歌を愛する人に贈ったりしてきましたが、そんな時にやはり素敵な詩を添えられるとロマンティックな気分や情熱的なになるもの。今回のヨンダは、そんな素敵な詩の数々からの引用です。
まずは日本人にも愛読されているテニソン男爵の有名な言葉から。ビクトリア調詩人の代表とされるテニソン、親友ハラムの死を悲しんで書いた”追憶の詩”は、その美しさから世界中の読者に愛されました。イギリスでは詩人を讃える伝統の『桂冠詩人(けいかんしじん)と呼ばれる称号があり、王家から授かった桂冠詩人の名は大変な名誉だと言われています。古い英語で使われることのある'tisというのはIt
isと同じ。ちなみに'emはthem、'twereはthere wereです。失恋して悲しんでいる友達などに読んであげたい一句ですね。
”'Tis
better to have loved and lost than never
to have loved at all." - Alfred
Lord Tennyson |
『愛を知らずに過ごすよりは、誰かを愛した痛みを知る方がいい。』ー アルフレッド・テニソン |
こちらもイギリスの詩人、パーシー・シェリーの作品。シェリーはロマン派、情熱的でまた革新的な内容が多い彼、学生時代からなかなかの”変わり者”だったそうで、何かとトラブルをおこすため名門オクスフォード大学からも放校になったとか。ちなみに2人目の奥様メアリー・シェリーはあの「フランケンシュタイン」の作者。
"If
Winter comes, can Spring be far behind?
" - Percy Bysshe Shelly |
『冬来たりなら、春遠からじ。』ー パーシー・ビッシュ・シェリー |
お次はイタリア文学最大の詩人、ダンテの名言をご紹介。波瀾万丈の人生、亡命や放浪などの生活の中で作りだした『新生』『神曲』などの作品はあまりにも有名ですね。愛情、友情、政治、神への崇拝心、自然への感嘆など、詩の中にたくさんのコンセプト(時には難しくて理解しにくい)を入れ込み、さすがダンテ、という感じです。”放浪の詩人”の言葉には非常に興味深い意味が含まれています。
"Nature
is the art of God." - Dante Alighieri |
『自然は神の作り上げた芸術だ。』ー ダンテ・アリギエーリ |
ゲーテの詩集は世界中で愛されていますよね。筆者の個人的な好みもありますが、やはりゲーテは5本の指に入る名詩人だと思います。彼は詩人だけでなく、哲学者、科学者、劇作家、などなど数々の顔をもち、はじめての詩集は8歳の時の作品。シューベルトの有名な楽曲「のばら」の歌詞 ”童はみたり野中のばら〜”はゲーテの詩です。ちなみに最初の名言に出てくるapply
という単語、英語の文章上なかなか使い用途のある言葉ですよ。
"Knowing
is not enough; we must apply. Willing
is not enough; we must do. " -
Johann Wolfgang Von Goethe |
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apply : 当てはまる、適用する、つける、巻く、固定する |
『知っているだけで十分ではない;実践するべきだ。やる気があるだけでは十分ではない;実行するべきだ。』ーヨハン・ウルフハング・ボン・ゲーテ |
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