夏になると泳ぎに行ったり、屋外での活動が多くなります。しかしウッカリしてるとすぐに日焼けでひどい目に合いますから注意をして下さい。
夏になると必ず聞く話が、ビーチで予定より長くのんびりしてしまった、又は、うとうとしてて居眠りしてしまって、気が付いてみると皮膚が真っ赤でひりひり痛くてどうしようもない、と言うことがよくありますね。過度な日焼けは、皮膚には良くない事ですし、皮膚癌のリスクも高くなります。日焼けし過ぎないように、十分に注意しても、焼け過ぎたら下記の処置を行って下さい。
■なぜ日焼けするの?
皮膚にはメラニンと言う色素を含む細胞が存在します。このメラニンが多いほど肌の色が黒くなります。メラニンは皮膚を紫外線から守る役割を果たし、適度に日光に当たれば、紫外線がメラニンを分泌させ、肌の色が濃くなります。しかしメラニンにも限度があり、長時間または日差しの強い時間帯などに肌がさらされると、その限度を超えてしまうため、日焼けしてしまいます。元々色の白い方はメラニンが少ないので、日焼けし易いと言う事になります。場合によっては日陰に座っていても、日光がどこかに反射して日焼けしてしまう事もあります。
■悪影響は?
日焼けと言うのは軽度のやけどと同じ事ですので、皮膚が炎症を起こし、腫れ、水泡が出来たりします。水泡がひどいと、熱が出ることもあります。日焼けを繰り返すと、皮膚がダメージを受け、比較的に若い年齢でもしわ、しみが目立ってきたりします。又、日焼けと皮膚癌の関連性がはっきりと証明されています。特に悪性黒色腫と言う種類の皮膚癌は、一番予後が不良です。
■予防法は?
基本は簡単です。日焼け止めクリームを使用、長時間の日焼けは避ける、日差しの強い時間帯は日光浴を避ける、の三つです。日差しは午前10時から午後2時までが最も強くて危険ですので、海に行った場合は思い切って早起きして行くか、又は夕方ぐらいの時間が良いでしょう。日焼け止めクリームは強さがSPF(Sun
Protection Factor)で示されていますが、最低30の物を使って下さい。色の白い方は45を使う方が良いでしょう。よく海岸に着いてからクリームを塗る方が多いようですが、実際は日に当たる30〜60分前に使用するのがベストです。子供も当然同じ要領で日焼けを予防して下さい。6ヶ月未満のお子さんは基本的に日光浴はさせない方が良いでしょう。
■治療法は?
予防は簡単ですが、ついうっかり忘れてしまいがちです。もし日焼けをしてしまったら、簡単に出来る処置としては、
1. シャワーは冷たい水、又は、ぬるま湯程度にしておく。刺激の少ない石鹸を使用し、極力こすらないようにし、泡だけで洗うようにする。
2.市販の消炎鎮痛剤で炎症を抑え痛みを和らげる。水疱が無い場合は、保湿クリームや、アロエ入りのクリームなどが一時的に痛みを和らげます。水疱がある場合は潰さない様にして(潰すと中の皮膚がまだ出来てないので感染症を起こしやすい)乾いたガーゼを当てるように保護します。
もしも、あまりにも痛みがひどかったり、水泡が多数に見られたり、熱、めまい等がある場合は皮膚の傷から感染、または熱中症等の症状である場合もありますので、医師の診察を受けて下さい。