私達が感じるストレスの大半は人間関係のいざこざかが原因だと言われるほど、人間関係の影響は大きいものです。カウンセリングを希望される方々の大半は、人間関係で悩んでいる人が殆どです。Jさんの様に、どうしても理解が出来ない行動をする友達がいる!とストレスを感じてしまう人は少なくはないのではないでしょうか?同じ血を分かち合う親子や兄弟・姉妹同士でも人間関係がいつも良好とは限らないのが現状です。でもなぜなのでしょう?
兄弟・姉妹が同じ環境の中で育っていても、お互いの価値観や感じる感情が同じではないのです。家族だからと言って、自分と全く同じ様に考えたり、感じたりする事ではありません。兄弟・姉妹の間で違う性格を持ち、それぞれの個性があるわけです。だからこそ、どんな人間関係でも、自分とは異なる違いがあり、それは当たり前な事なのです。
Jさんが言う“どうしても理解できない”と思うお友達はJさんと価値観が異なるが為にJさんはそう思うのではないでしょうか?Jさんとその友達の価値観が違うのは当然であり、その違いをJさん自身がどの様に受け入れるか?という事なのではないかなと思います。とは言うものの、自分の周りの人がみんな自分と同じ様に感じ、考え、行動してくれたらどれだけ楽で、物事がスムーズに運ばれるのだろう〜!っと思う事も自然な事なのですが...
人は自分と違う感情、思考、行動を持つ相手に対して批判したくなりがちですよね。それは自分の中の感情・思考・行動が一番正しいと思うからこそ相手の思考などは間違っていると錯覚しちゃうのかもしれません。ものごとや人に対して主観的になればなるほど、相手と自分との違いが見えなくなり、自分が正しいと思いがちになってしまいます。そして相手との違いを批判すればするほど、その人の嫌な部分しか見えなくなってしまい、人間関係がもっとギクシャクしてしまいます。
Jさんが望む、批判しないようなスタンスで友達関係を続ける事は、人間関係を持続するにあたり必須なスキルです。そうする為には何が必要なのか?という事ですが、相手の違いを受け入れる事です。じゃあ、どうやって?という事ですが、まずは自分と相手は価値観・感じ方・行動が全く違うのだと認識する事です。自分と相手の違いを認識することは簡単そうで実は難しいです。何事につけても、認識をする事から始まります。
そして次に相手に対して嫌だなと感じたり、理解ができないと思う部分を客観視する事です。自分のものの見方が正しいと思う事は、相手を知る・理解する事に対してリミットをつけてしまう事になります。なぜ相手はこの様な発言をするのだろう、なぜ相手はこの様な行動をとるのかな?などと客観的に相手を見る事は、今までとは違うスタンスで相手を理解できるツールでもあります。
日頃から客観視する力をつける事で、相手を理解できるだけではなく、相手との距離間が縮まり、相手との違いをすんなり受け入れる事が出来るようになります。そうする事で、今よりももっと良い人間関係が築き上げられ、ストレスも軽減されるはずです。
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