あっという間にハロウィンも過ぎ、寒くなるばかりなシカゴですが、皆さんはどの様に毎日をお過ごしですか? 風邪などをひかないように、日頃からセルフケアをしながら風邪を吹き飛ばしましょう〜!
今月のコラムは、エモーショナル・インテリジェンスについてのご質問がありましたので、少し書かせてもらいます。実は10月に日本各地を回り、このトピについてセミナーを開催してきたばかりでした。ご質問内容がとてもタイムリーでしたので、これは書かなくてはいかん!と思いこのご質問を今月は取りあげさせて頂きます〜!
●ご相談者Sさん…6歳の息子がいます。息子はすぐにイライラしたり、怒ったりします。怒っちゃダメ!と言うと余計に怒り、なかなか言う事を聞いてくれません。最近、ネットでエモーショナル・インテリジェンスと言う言葉を目にしましたが、いったいどういう事なのか理解できずにいます。エモーショナル・インテリジェンスを高めると色んな意味で良いようですが、理解できるように教えてもらえますか?少しでも息子が怒らなくなるようにしたいです。
Sさん、ご相談ありがとうございます。今回のこのトピは、子供だけではなく大人も知っておくととっても便利であり、役に立つものだと思います。まず、エモーショナル・インテリジェンスっていったい何?って事ですが、エモーショナル・インテリジェンスはEQと言われるもので、一言で言うと「ココロの知能指数」という事です。「エモーション=感情」と言う直訳になるので、感情を感じる部分は私達のココロの中で行われます。だからココロの知能指数と言うわけです。逆にIQと言われるものは「頭」の知能指数で、情報処理能力や分析力の能力の部分を言います。
IQとEQは何が違うのか?という事ですが、IQは生まれ持ったものですが、EQはいつでも改善できるものです。学んだことをすぐに理解できたり、勉強を四六時中しなくても満点を取るような人ってたまにいますよね。彼らは理解力や分析力など他の人より優れていたりするわけです。これらは生まれ持ってのものなのです。その反対に、エモーショナル・インテリジェンス(EQ)は、ココロの部分ですので、自分の感情を認識・理解をする事や、相手への共感力があるか?と言う部分に焦点を置きます。率直にいうと、自分の感情と向き合えますか? 自分の感情をどこまで理解していますか? そして相手の感情を理解できていますか?相手の状況をちゃんと理解できていますか?と言うところなのです。
最近では、IQが高いだけでは人は賢い!とは言えないとアメリカをはじめ世界中で言われています。日本でも少しづつこのEQに焦点を置き始めているのも確かです。テクノロジーが発達しているからこそ、人間関係を上手に保つ事が出来ない人が多くなってきているともいわれています。頭が賢くても、人との会話をうまくできずに信頼関係を築けなければ、友達関係、仕事関係、夫婦関係、親子関係はうまくいくはずがありません。
EQを改善することで、自分の感情を上手に伝える事が出来たり、相手の事を理解できるからこそ、人間関係がうまくいくのです。
日本人は、自分の感情を抑えるようにしなさい!と親から教えられて生活をしてきている人が殆どです。ある意味、日本の風習になっているかもしれません。我慢が美徳! なんて言葉も自分の感情を押し殺して我慢して生きていこう〜! なんて言葉から来ているかもしれません。が、我慢が美徳的な生き方は、現在の生活には合わないのです。自分の感情を抑えて生きていくことへのメリットは何なのでしょうか? この質問をセミナーでもしてみました。皆さん、メリットはない!と断言しているのです。ある意味感情を抑える事で、人間関係が今よりも複雑になったり、自分のカラダになんらかの異変が起きていると皆さん言うぐらいでした。いくらテクノロジーが発達していて、なんでも自分の思うように物事が手に入るとしても、人間が上手に生きていく上で必要としている基礎な部分である「感情」の部分を小さい頃から理解することで、大人になってEQが高い人間になれるわけす。EQが高い大人ほど、仕事でも高いパフォーマンスを発揮できるので周りからも尊敬され、優れたリーダーにもなれるという事です。
(続きは次号)
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