この夏、どこに行こうかとまだ悩んでいます。飛行機代も高いし…かといってどこにも行かないのも勿体無い気がします。みなさんは、この夏はどこかへ旅行に行きますか?どこへ行きたいか思いつかず、結局のところ近場で済ませてしまいそうな自分がちょっと怖い…。
毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「部下が本音を言ってくれない…」というトピックを取り上げてみました。
●読者Kさんからの投稿…初めまして。私は現在、部下が10人ほどいます。日系企業で働いていますが、なかなか部下たちから仕事に関して本音を聞く事が出来ていない様に思います。部下達への高い期待度があると同時に、自分は物事はこうでなくてはいけないという白黒な見方が結構強い人間だと思っています。プロジェクトに対しても、部下に「なぜできないのか?」などと質問攻めをしますが、彼らの本音を聞けません。部下達は大抵「すいませんでした。以後気をつけます。」という会話になります。最近、より良い関係を気づくにはどうしたらいいのかなと悩んでいます。
Kさんの悩みは、人と付き合う上でよく出てくる悩みだと思います。みんな誰でも、良い人間関係を築き上げたいと願うものですよね。ただ、ノウハウを明確にする事で、人間関係も改善されます。仕事上の悩みで一番多いのは仕事量・勤務時間が多いのと並んで、対人関係があげられます。対人関係の基本は会話ですよね。相手とどの様に会話をしているか?
一方的な会話なのか?話を聞いている様で聞いていないのか? 相手に上手に質問を投げかけたり、共感出来たりしているのか、などと自分自身の会話の仕方をまず認識しましょう。
Kさんは、ご自身が部下にどの様に質問を投げかけているのかを認識している様ですね。自分の言動・思考を客観的に認識する事は、自分の欠点に目を向けることになるので、難しいのです。そんな中、Kさんは、質問攻め、相手に高い期待度、そして物事を白黒で見る傾向があるのを認識している事はすばらしいです。自分を改善したいと思うからこそ、自分の奥底を見つめているのです。人の上に立つ人間だからこそ、相手とどの様なコミュニケーションの取り方をしているか、を理解する必要があります。
部下へ「なぜ、できないのか?」と聞いているようですが、彼らの本音を聞けないのはなぜだと思いますか?
自分が相手に依頼したことをその通りにやってくれなかった際に、「どうしてできないのか?」と聞く事というのは相手に潜在的に「君がやったことって違うんだよ!」と批判していると伝わってしまいます。なぜかと言うと、Kさんのいう様に物事はこうではなくてはいけない!という白黒の思考がベースであるが故に「自分はこういう風にして欲しいから、そうしてくれ!」と相手に期待をしているわけです。でも、相手にも言い分や、やり方もあるのではないでしょうか?
Kさんご自身の思考、価値観、物事への感じ方がある様に部下の方々も同じなのです。その部分をKさんがどのように受け入れる事が出来るか?
で会話の仕方も変わり、部下の方々も少しづつ本音を言ってくれると思うのです。ジャッジされている、批難されていると思うと、相手は怖気づいて何も言えなくなってしまいます。その上、言っても分かってくれないだろうと防御されてしまいかねません。それでは勿体ない上司と部下の関係になってしまいますよね。
まずは、部下の方々に聞く時のスタンスを少?しだけ変えてみるのはどうでしょうか?
例えば「このようなやり方をした理由を教えてくれる?」なんて聞く事で部下の方は「あ、自分の意見を聞いて僕のやり方を理解しようとしてくれているんだ。」と思えるのです。そして、相手もその様な質問には素直に正直に応えようと思います。お互いリスペクトや信頼関係がないと会話はうまくは行きませんよね。上司だから、自分の言う事を聞きなさい!などと言ったエゴが強いスタンスでは部下は絶対についていきません。
日本人のビジネスマンの方々へのコミュニケーションセミナーをする度に思いますが上司は、部下を一人の人として知る必要があるんです。そこから人間関係は始まります。上司だから、部下だからという枠組みでのみ相手を見ていては、上手にコミュニケーションはとれません。人が相手に自分の本心を知ってもらいたいと思うときは、信頼関係があるときです。
客観的に、部下の方々を観察するスタンスもいいのではないかなと思います。自分の価値観や思考をベースにして相手を観察したり、対応する事は相手をジャッジする結末となってしまいがちです。まずは、自分の価値観・思考・感情などを一旦おいておき、客観的に相手の思考・価値観などを見るようにすれば、部下はココロを開こうと思うはずです。これは部下に対してだけではなく、友達、家族に対しても必要なスキルの一つとなります。相手をジャッジせずにありのままを理解し、受け入れる事で信頼関係が築き上げる事が出来るので、相手も本音で会話をしてくれると思いますよ。頑張ってみてくださいね!
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。
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保市麻子