暑中お見舞い申し上げます。やっと暑〜いシカゴの夏がやってきましたね!こうじゃなくては夏じゃない。暑い夏を満喫しましょう!
さて、今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!では”「ストレスが溜まっているかわからない。」というトピックを取り上げてみました。
読者さんFからの投稿:アメリカ駐在2年目です。最近妻から、ストレスたまってんじゃないの?とよく言われます。僕自身はストレスが溜まっていると思っていなかったのですが、最近の僕はイライラしやすく、些細な事に対してすぐに怒っていたりするといいます。言われてみると実際そんな気もします。妻は、いつも仕事ばかりしていて大丈夫なの?とよく言っています。実際に仕事は日本にいたときよりもきつく、朝7時出勤、帰宅は大抵夜10時以降、そしてそのあと2-3時間は日本との会議だったりメール返信などに追われています。そんな中出張も多いです。時間がなくて趣味のゴルフは今年はまだ一度も行けていません。自分がストレスが溜まっているかわからないという事自体が、よくないのかも?と妻に指摘されて考え始めました。どうやったらストレスが溜まっているか認識できるのでしょうか?
Fさん、投稿ありがとうございます。一言で質問に答えるなら、ストレスかなり溜まっています! でも心配なさらず!Fさんの様に自分でストレスが溜まっているかわからないという人は結構いるのです。
ストレスとは一体なんなのでしょうか? ストレスとは生きているための人生のスパイスと考えるとわかりやすいかもしれません。適度なストレスはココロや身体に刺激を与えてくれる大切なものです。その量が増えてくると、無理をせずに自分をケアしましょうというサインにもなります。しかしストレスが大きすぎてくると、見えない雨雲の様に黒い影が心と体に悪影響を与えてしまうのです。ストレスが溜まってすぐに動けなくなってしまうということではないので、カラダやココロに何等かのサインが出たときにすぐに認識して対応するのが大切です。
生きていればちろんストレスは存在します。小さい子供たちでさえストレスはたまるものです。ストレスはいろんなところからやってきます。仕事が忙しいFさんは、ゆっくり息つく暇もないのかもしれません。しかし、何等かのストレス解消方法を持っていれば、溜まる一方にはならないのですが、ゴルフも全くできない状況では、心配です。自分自身で気がつかなくても、今回のように周りの人が気づいて教えてくれることはとても大切です。それによって、救われることがたくさんあります。
ストレスが溜まってくるとカラダはどのような反応を起こすのでしょうか。主なものでは、考え事が多くなる、不安感、必要以上に心配する、イライラ感、恐怖感や失望感、睡眠不足、集中力欠乏があります。そして動機、頭痛、めまい、だるさ、息苦しさなども増します。この様な症状だけでなく、行動にも変化が現れます。アルコールやたばこ摂取の増加、人と会うことを避ける、会社を欠勤するなどです。Fさんの様にイライラしやすくなっていたり、些細な事に対して怒りっぽくなっていたりするのはストレスのサインです。この状態を放っておくと、軽いうつ病や、不安障害などの症状に変化していくことにもなりかねません。
毎日の生活で、溜まっていくストレスに気づくにはどうしたらいいでしょう。日頃から自分のココロのバロメーターを計ることが大切です。それにはまず、カラダ・ココロの反応を理解しましょう。自分はいつもよりもイライラしているだろうか?考え事が多い?集中力欠乏?睡眠不足?など… そして自分自身を1−10のバロメーター(1はまったく当てはまらない、10は全くその通り)ではかってみるのです。そうすることで、自分のストレスの位置が見えてきます。いつもよりもこの2-3日、イライラ感が増えているなと思った時は、何等かの応急処置をする事ができます。応急処置とはつまり、ストレス発散です。運動をしたり、趣味に時間を費やしたり、お笑いやコメディーを見たり、家族・友達と時間を過ごしたりなどです。日ごろから、自分のための時間を作ることも大事です。一日15分間でも一人きりの時間をつくり、好きな音楽を聴いたり、ゆっくりコーヒーを飲んだり、雑誌を読んだりすることが大切です。日本人はどんなにがんばっていても、自分に厳しくする傾向があります。意識して、自分を褒めてあげて優しくしてあげることが大切なのです。
Fさんは、もう少し自分の時間を作るようにし、仕事とプライベートの時間を区切るようにしてみてくださいね。残りの夏・そして秋は趣味のゴルフが出来るようにバランスがとれる生活をすることで、ストレスも軽減することと思います。まずは、今日から自分のストレスのバロメーターを計る練習をしてみましょう。