シカゴの春ってこんなに例年、寒かったかな? 年のせいでしょうか?西海岸にいる人達がうらやましい!でも芝生がだんだん緑になってきて、木には緑のつぼみが少しづつ見えてくると、とてもうれしくなってしまいます。寒いところに住んでいるからこそ、四季をよりいっそう楽しむことも出来るのかもしれませんね。今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「正直すぎじゃない?僕だって傷ついているんだあ!」というトピックを取り上げてみました。
読者Mさんからの質問:こんにちは。最近僕は奥さんの何とも言えないストレートで正直すぎるコメントを受け止められずに一人イライラしています。先日も奥さんの一言で、一人ムカついた日曜の午後を過ごしました。
久々にヘアカットに行って帰ってくるなり、「ちょっと、その髪型どうしたの?前のカットの方がよかったよね。っていうか、わざわざ色つけなくてもいいでしょ?どうせ白髪になるんだから。あんまり似合わないね、そのヘアカットとカラー」と胸にぐさっとナイフが飛ぶようなことを言われました。こういう事は、うちではよくあり、もしかして自分は男だから何を言われても大丈夫で傷つかない!と奥さんは思っているようです。あまりにも傷つく言葉をちょくちょく言われ、いい加減叫びたくなります。こんな場合はどうしたらいいでしょうか?一人悩む40代の男性です。
Mさん、投稿ありがとうございます!最近少しづつ男性の方々からのご質問を頂きうれしいです。Mさんのお悩み、女性の方々からもよく聞きますね。例えば、彼氏や旦那様に「この服新しく買ったんけどどう?」なんてと聞くとそれに対しての言葉は「え?そんなの着るの?」「あんまり似合わないよ」「なんか太って見えない?それとも最近太ったんじゃないの?」なんていわれて、「なんてデリカシーのない事を言ってくるんだあ!(怒)」となるわけです。でも、Mさんのおっしゃるとおり、人間は男女問わずに誰でもきついことを言われれば、へこむし、悲しくもなるし、自分は愛されていないのだろうかって落ち込みます。
Mさん自身、よく観察しているなって思ったのは、男だから何を言われても傷つかなく大丈夫だと奥様から思われているのではないか?と思っている事です。アメリカでも日本でもまだまだ男の人は強くなくてはいけない、涙は女の人にだけあるもので強い男は泣くはずがないなどと男女への差別的な考えが根付いているように思えます。カウンセリングに来る男性のクライエントさん達が口を揃えて言う事は、「男なのに、弱音を吐いていてすいません」です。
本当にそうなのでしょうか?男だから弱音を吐かず、いつまでも強く見せて辛くても辛いと言わずに、黙々と毎日を過ごしていく事が「強い」人なのでしょうか? 人間はみな感情を持っています。男性は女性に比べて、特にネガティブな感情や弱みをシェアしたりすることが少ないようです。その様な感情を他人とシェアをしたら弱い人間だ!と思われるのではないかと恐れ、感じても感じていないふりをするのです。
Mさんの様に自分の感情を理解できる人ほど、相手の感情をも理解できる人だと思います。自分の気持ちに正直になって、自分が傷ついていると理解する事は、とても大切です。さらに、夫婦だからこそ、奥様にその気持ちを理解してもらえるように、思っている事を伝える事はもっと大切です。きっと今までは、ムカつきながらもその気持ちを胸にしまっておいて何も彼女に伝えていないのではないでしょうか?
例えば「君の言う一言は結構きついけど、それって自分でも気が付いている?」「そんな風に言われたら僕は傷ついてしまうから今後はもう少し気を付けてほしいな」など。もしかしたら奥様はきつく言っていると自分で認識していないかもしれないですよね?自分の気持ちを伝える事で、彼女自身も理解し、今後のコメントは、オブラートに包みながら伝える努力をするのではないかな?と思います。
もちろん正直に言って何が悪い?と開き直る人もいます。自分はこう思うから、教えてあげる方が相手の為だ!と一理あります。が、その時の言い方が問題なのではないかな?と思います。言う事で相手の為だと思うのであれば、やはりオブラートに包みながら優しく言ってあげるか、今回の場合であれば、ヘアカット・カラーが似合っていないと思っていても「さっぱりしてよかったね。」などと相手が気に入っいるのだから、そんな対応も全然ありです。そうすることで、お互いの仲をリスペクトしていけるのではないでしょうか?Mさんも一人悩まず、まずは奥様に正直に自分が感じた事を上手に伝えてみてください。夫婦の間で重要なのはコミュニケーションですからね。これ以上、一人もやもや、いらついてせっかくの日曜日が台無しならないといいですね。
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。