新年も明けあっという間に1月も終わりましたが皆さんにとって今年一年よい年である事を願います。昨年の一月と違い今年は今のところは暖冬で恵まれていますね。このまま春が訪れないかなとひそかに願っています。
今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「セックスレス」というトピックを取り上げてみました。
読者Cさんからの質問:私は29歳の主婦です。結婚3年目なのですがこの10ヶ月ほどまったくと言っていい程主人(30歳)とはセックスがない生活が続いています。私たち夫婦の間には1歳2ヶ月になる子供がいます。主人は優しいですし、子供の面倒も週末など仕事がないときなどは見てくれます。ある意味イクメンなんですけどね。でも主人は月の半分以上は出張で家を空けることが多く、疲れている事が多いようです。ある時まで主人からセックスを誘われていましたが、私自身は子育てに疲れている事もありある意味セックスをする事も面倒と感じてよく拒否をしていました。子供と3人で川の字になって我が家は寝ているのですが、友達はそれがセックスレスの原因だよ!といいます。。。最近ではもちろん彼からの夜のお誘いもなく、私もなかなか誘う事をせず、このままでは一生涯セックスなしの結婚生活かもしれないと不安がよぎります。。。
そう言えばこの間アメリカ人の友達から「警告…気をつけて!」というタイトルでメールが来ました。その内容はもちろん日本人のセックスレスの統計が約50%だという内容のコラムを添付したものでした。。。ありがたい友達ですが、「おいおい、人の心配はいいけどお宅はどうなの?」といいたくなったわけなのです…笑。ここ数年、日本人のカップル・夫婦の間でのセックスレスが増えていますが、セックスレスの割合が約50%だという事を友達のメールを見て知って私もびっくりでした。
日本は他の国と比べるとセックスの頻度がとても低いという統計が出ています。例えばイギリスのコンドームメーカーのDurex社でのSexual
Wellbeing Surveyによるとギリシャは一年間に138回の性交の数と比べて日本は45回ととても低い数です。性に対する満足度もベルギーの57%と比べ日本は24%です。そして性生活に対して満足していない日本人は37%と、性生活に満足している人よりも満足していない人の方が多い唯一の国という事が統計で明らかになっています。という事は、日本は世界の中でも年間のセックスの頻度が低いだけではなく、その性生活に対しての満足度も著しく低いというとても悲しい現状にあるわけです。
それでは、セックスレスとはどの様な事をいうのでしょうか?セックスレスとはカップルの間で合意の元にセックスが一ヶ月以上もない状態の事を言います。でもなぜセックスレスが最近日本人の人たちに増えているのでしょうか?Cさんと似たような悩みを持ってオフィスに来るクライエントさんは実は最近とても多いのです。これと言って一つの事が原因ではない様ですがカップルの間でいくつかの原因があるから、この様な問題にもつながっているのでしょう。セックスレスのさまざまな理由の中で男女とも上位を占めているのは「仕事で疲れている」、「面倒くさい」、「出産後すぐ・妊娠中だから」「産後なんとなく」、「家族の一員としてみるようになり、パートナーとして見れなくなった」などがあげられます。
子供が生まれると女性はママモードに入ります。ホルモンの変化もあります。子供が生まれ、夫婦の間の関係ももちろん変わってくるわけです。もしかしたら旦那さんは今までの様に奥さんに構ってもらえないと寂しく思いダダをこねる人もいるかもしれません。そしてCさんの様に子供と川の字で寝る日本人家族はアメリカ人の家族と比べるととても多いのではないかと思います。Cさんのお友達の言っていることはある意味事実に近いのではないかなと思うのです。子供と一緒に寝ていたら、セックスをしたいと思っても子供を起こしてはいけないから出来ない。。。なんてこともよく聞きます。男性は男性で、奥さんに何度かセックスを拒否されたら傷つき、これ以上拒否されるのが怖くなり夜の営みに誘わなくなったりという事もしばしばです。男の人は女の人と同じ様に繊細で傷つきやすいものです。お互いのセックスライフが付き合っていた時とは違いマンネリ化していく一方、それに対して改善しようと向き合う事をしないカップルも沢山います。この様な性生活ではいけないと思っていても話をする事をしない二人。この様な夫婦は性生活だけではなく、他の問題についても話をしない傾向にあるコミュニケーション不足カップルが多いようです。
もちろん、Cさんの様に数ヶ月もセックスレスでいきなりそれでは今日からセックスしよう!といっても無理な話です。お互いセックスレスになると、どう踏み切っていいかわからない人が多いのが現状です。何もしなければ自然にセックスレスになりかねない現状ですが、そうなることを好まないのであればやはりカップル二人の間に「エロ活」を取り入れて性生活に少しスパイスを入れる工夫をする事が必要だと思うのです。結婚して馴れ合いになってしまいある意味「同士」のような関係から「異性」を感じさせる瞬間をお互いに持つことはとっても大切です。例えばまずは子供がいる夫婦であれば子どもが寝た後に、寝室で二人だけの時間を作り寝る直前に二人で寄り添いお互いの愛情を感じたり、キスやハグなどからはじめてもよいでしょう。もちろん、川の字で子供と寝ることは禁物です。少しづつでもなんらかのスキンシップをしていくうちに、お互いの距離も縮みお互いを感じたいと思う様になるのではないでしょうか?もし性生活に不満があるのであれば、上手にお話をして自分の気持ちや考えを相手に伝えることでお互いへの理解度も今以上に良いものになるものです。例えば二人で今までした事のないプレーをしてみたり、一緒に大人のおもちゃ屋さんへ行ってみたりしてみるのも工夫の一つです。「そんな事できない。。。どうしよう。。。」「恥ずかしい」なんていう気持ちもある意味ステキな気持ちだと思うし、そう感じる事でお互いを愛おしいと思い愛を取り戻す事が出来るきっかけとなるのではないかなって思います。
いつも同じものばかり食べていたら誰だって飽きてしまうものです。性生活も同じなのでは?スパイスの効いたものを少しづつ味わうのもスリルがあっていいのではないかなと思います。セックスレスもお互いが努力をしていけば改善されるものです。Cさんもご主人と一緒に前向きにがんばってみてくださいね。