毎月読者からの質問に答えるコラムですが、今月は私の体験をシェアさせて頂きたいと思います。子供を持つ親であれば誰でもが「いじめ」について心配する事があるかもしれません。私自身、改めて親の立場として考えさせられる経験をしました。
我が家には現地のキンダーガーデンに通っている5歳の息子がいます。去年の9月からキンダーに通うようになり、学校が終わってからも午後6時までアフタースクールプログラムに参加しています。我が家では日頃から息子達と学校での出来事を話す様にしています。もちろんまだ年齢が小さい事もあり、まだまだあまのじゃくなのでその日の気分で、話をしてくれる時としてくれない時があります。
先日、息子は急に「アフタースクールのプログラムにはもう行きたくない」と言い出したのです。色々と探ってみると、この2?3週間程、何やら4年生の友達3人からからかわれたり、後をつけられたりしていると言うのです。はじめはただの子供同士の遊びなのかな?
大人が言わない方がいいのだろうか?と思いつつも話を聞いていると、嫌な事をされるので、隠れながら他の生徒と遊ぶ様にしているけど、彼らはしつこく息子をからかいにくると言うのです。いつもひやひやしているし、ちょっと怖いそうです。それに対してどうしているのか?と聞くと彼らの行動や言動に対して無視をするしかないと言うのです。そして、彼らを無視をする事は自分にとってはいい事だと思うと。
実は5年生の友達からあることを教えてもらい、辛くてもそれを思い出す様にしているというのです。それは、「いじめっ子の一人は9歳だけれど、ある障害を持っていて5歳の息子よりも背が低いから、いじめているんだよ・・・」ということです。息子は「だから僕をからかったり、馬鹿だと言ったり後をついてきては僕を笑っても、それを理解しようと思う」そうです。
私は、この状況の中で、色々なことを考えてしました。いじめっこは、5歳の一番小さな生徒をいじめて何が楽しいだろうか?
彼らの親はどんな人なのだろうか? 息子はいったいどんな風に他の生徒と接しているのだろか?
息子が他の子供達に何らかの嫌な行動や、言動を取っているからいじめられているのだろうか?などです。でも、なにより今まではとても楽しかったアフタースクールに行きたくない、彼らに何かされるのではないか?と不安を感ていると言う事が一番気になります。さっそく、プログラムディレクターに連絡をして話をする事にしました。ディレクターは直ぐに息子へのいじめに対処をしてくれて、4年生の子供達とも話しをして、プログラムの生徒みんなにもいじめはなぜいけないのか?
いじめが起こったらどうしたらいいのか? などと話をしてくれました。
今回、5歳児の息子から学んだ事があります。日頃から子供との会話の時間を作る事を大切にし、子供自身が安心して親にいつでも話をできる場所をつくることの大切さを再確認したと同時に、息子自身がいじめられているにも関わらず、いじめっ子の気持ちも理解しようとするココロを持ってくれた事もうれしかったです。いじめは小さなことから起こるものです。親に迷惑をかけたくないから言わないという子もいるでしょう。子供を守る役目は大人にあるのです。子供同士で物事を解決できない状況を見つけたら、直ぐに対応することが大切です。親が知らないところでおこる、子供同士での問題だからこそ、子供との会話を日頃から大切にしなければいけないと思いました。
その後、息子はどうなったかと言うと、いじめっ子と息子は以前と同じように普通に接し仲良くしてるようです。前みたく一緒にホッケーをしたり、ゲームをしたりもしているからもう心配しなくても大丈夫だよ!と言われました。心配するなと5歳児に言われても、親としては、簡単にはいそうですか、とはいかないのですが、今後はディレクターやプログラムのスタッフとの会話を増やし息子の様子を把握していきたいと思います。そして息子との会話を今まで以上に大事にしたいと思います。
これからもどんどんと、ご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。