やっと暖かくなって散歩やジョギング、ゴルフの楽しい気候となりましたね。アウトドアのアクティビティーは、こころも体も元気にしますね。今月は、「自分をもっと褒めまくりましょう!」というトピックです。
読者Bさんからの質問: 初めて投稿します。最近、10年ぶりに以前働いていた仕事に復帰しました。始めて3ヶ月ほどなのですが、既に四苦八苦しています。仕事中に業務をこなすことが出来ずに、仕事を家に持って帰ってくる始末です。他の人達はもっと上手にこなしている様に見えます。「彼らの様になんでできないのかな?」って思うと自己嫌悪になります。経験があるのだからちゃんと出来るはずなのにとあせります。同僚たちは、何か手伝おうか?と気を使って言ってくれますが、周囲に迷惑をかけたくないと思い、そのヘルプを蹴ってしまう事が多いのです。なんだか悪循環な仕事生活を送っています。
10年のブランクを経て仕事復帰なんて素晴らしい!ですね。今はまだ、仕事をする生活に慣れている途中なのでしょうね。Bさんの様に忙しい仕事場への復帰の場合、こんなはずじゃなかったのに〜。と思うことも多いでしょう。私がBさんでもきっと同じように感じると思います。ゆっくりと新しい生活に適応したいところなのに、直ぐにめまぐるしい毎日にたちむかっているBさんはすごいと思います。
Bさんが悩むのもとっても理解できるのです。が、まずはまだ仕事復帰をして3ヶ月しか経っていないと言う事をもっと認識してもいいのではないでしょうか? 仕事を離れて10年程経っていると言う事は、仕事の状況、同僚などたくさんの変化があるはずです。自分にプレッシャーをかけることなく、周りも自分も変化していることを認めて改めてスタートラインに立ったつもりになりましょう。
「早く、以前のように仕事をこなして、迷惑をかけないようにしなくては!」という思考は、Bさんを活気つけてくれる事は無く、むしろBさんの感情を硬直させてしまい、思う様に仕事もはかどらなくなってくると思います。その上、自分で全てやろうとすることで、「なんで自分はこんなに大変なんだろう?」と周りに対して失望したり、イラついたりもするのでは?せっかく周囲からヘルプがあるのだから、今は感謝してそれを受け入れても良いのではないでしょうか?周囲も何かBさんのお役に立ちたいと思っているのです。
そして何より一番大切なことは、まずはBさん自身が、この3ヶ月間必死で仕事復帰に慣れるように毎日がんばっていると言う事を改めて認識をして、そんながんばっている自分を褒める事です。仕事に慣れていないからと言って、自分をいためつけるような言葉を自分に吐く必要は一つもないのです。そういう時こそ、自己嫌悪にならない様に、自分をもっともっと心底褒めるべきです。自分を褒めると言う事はBさん自身にしか出来ないのです。周りがいくらBさんを褒めてもBさん自身が自分はがんばっているな〜!と思わない限り周囲の褒め言葉はBGMの一つとなるだけです。自分で自分を認めてはじめて、周りの人が心底褒めてくれる事に対してココロから同意できるだろうし、Bさん自身もがんばっている事が周囲にも伝わっているんだなと思えるのでは?
大変だと感じるこんなときこそ、がんばっているご褒美に大好きな香水を購入したり、めったに行かないバーに行って友達と飲んだりと、自分に合ったご褒美のあげ方で自分を癒してあげる事で悪循環から逃れる事ができるのです。自分が努力をしている姿を軽視せずに、しっかりとその姿を受け止める事がとても大切です。今は、まずは自分が10年振りに仕事復帰したと言う事を祝い、そして仕事をこなし仕事場に適応しようとがんばっている自分を褒め称えるという事を意識的にしてみてはどうでしょうか?周囲と比較をしたり、引け目を感じる必要は一切ないのです。がんばっている自分を大切にする事で、もっと今以上に磨きがかかったBさんとなるでしょう。
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保市麻子