やっぱりシカゴの冬は悔れなかったですね・・・。3月に入り、3週間連続で大雪が降ってしまったのですから「やっぱりシカゴだ(涙)」と、道端や裏庭にこんもりと積もっている雪をみてはがっくりするばかりです。はやく春にならないかな〜と今から待ち遠しいですね!
今月の”アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「他人に不快感を与える人にイラついてしまいます」というトピックを取り上げてみました。
☆読者Cさんからの質問:仕事場の同僚から嫌味などを言われたりする事が多くなっています。ちょっとしたことで私を批判したり、他の同僚や部下の前で私への文句を言います。以前は、その人と一緒に仕事をする機会が多かったのですが、最近になって、私が上司から責任のある仕事を任されました。その頃から嫌味を言われることが増えている様に思えます。その同僚に対してイライラを感じていて、ムカムカしてしまいます。今はただ黙って聞いているのですが、そのうち一言何か言ってやろう!と思います。なんでそこまで言われなくてはいけないのか?と思うのです。同じ部署なので同僚との間でのいざこざを起こしたくない反面、どうしたら不快感を与える人と上手にやり取りするべきでしょうか?家庭内に仕事のトラブルを持ち込みたくなくて、一人で悩んでいます。
★「人に不快感を与える人」はどこにでもいるものです。仕事先や友達同士での関係だけでなく、見知らぬ人から不快感を受けるという事も沢山あります。日本でも最近では見知らぬ人同士でのちょっとした言葉のやり取り、例えば駅の階段で肩をぶつけられたなどで喧嘩や刺傷などの事件になっていたりします。嫌味な批判を受けたら「どうしてそこまで言われなくてはいけないのか?」と思いますよね。
Cさんの同僚の様に必要以上に批判したり、嫌味を言ったりする人というのは、自分に自信がない分相手を攻めたり批判する事によって安心感を得るのです。もしかしたらCさんに対して同僚はライバル視をしているのかもしれません。上司から責任のある仕事を任せられたCさんに対して同僚は嫉妬し、腹いせに嫌味や批判を言っているのかもしれません。「君のためを思っていってあげてるんだよ」なんてキレイごとを言う人もいるかもしれません。Cさんが同僚に「改善する部分はあるかな?」と聞いているなら、厳しいことを言われても納得します。でもCさんがそのような事を望んでいないのであれば大きなお世話であり、ただ不快感だけが残ります。
残念なことに、同僚は自分で自分を変えようと思わない限り変わらないでしょうね。Cさんに不快感を与えていることにも気づいていないでしょうし、相手に不快感を与えることによって優越感をかんじたりするでしょう。Cさんが、一言言ってやりたい!と思うのも理解ができます。我慢すればするほどココロが爆発する寮も大きいものです。でも一言言って一発かましてやるぞ!というスタンスで相手に一言を言った時点でその相手と同レベルに下がってしまいます。売り言葉に買い言葉です。自分を相手のレベルに下げてまで取り扱う価値があるでしょうか?それにより、自分になんらかのメリットがあるのであれば感情任せに一言言ってみるのもよいかもしれません。しかし、自分の感情だけで言葉を発するときの人間関係はあまり成功しない事が多いのです。物事を客観的に見ることが難しくなるからです。
ではどうすればいいのでしょうか?やはり自分の思っていることを、相手に対して上手に表現することが大切です。まずは冷静になることが必要です。そして考えをいったん頭の中で整理しましょう。自分の感情を乱さないようにし、個人的に取る必要は一切ないのです。自分の感情をコントロールするのは自分にしか出来ません。同時に相手の感情をコントロールすることも不可能ですし、そうする必要もないのです。Cさん自身が同僚に何か言いたいというのであれば、冷静になったうえで、「自分はXXXの理由でXXXXだからXXXされるのは苦痛です」などとアサーティブな表現(自分と相手を尊重した上での自己表現/自己主張)をしてみてはどうでしょうか?相手がそれを素直に受け入れるかは、わかりませんが、自分の感情を伝えるということが大切なのです。そうすることで、感情の爆発が少なくなるのです。
不快な人と関わることで、あなた自身の忍耐力が高まり、理想の自分像が見えてきます。他人の感情の波に流されるのではなく、いつでも冷静でいるように心がけることは、よい人間関係を作るだけではなく、今後の自分への向上にもつながるのです。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子