5月下旬だと言うのに、いきなり夏のような気温となり、この先はどうなるのだろうか?と不安になってしまうぐらいです。寒いよりはましかな。。。と思い一足早い夏のような天気を楽しもうと近所のフローズンヨーグルト屋さんへ子供と一緒に足を運びました。。。私のを3人でシェアをするはずだったフローズンヨーグルトは結局全部息子たちに食べられてしまい、一足早い夏をフローズンヨーグルトで楽しむことはできずでした。。。(泣)
さて、 今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「我慢はほどほどに。。。」というトピックを取り上げてみました。
読者Bさんからの質問: 初めて投稿するBと申します。アメリカ生活3年目となります。駐在員の主人、そして15歳になる娘が一人います。最近自分はとっても我慢をしているのではないか?と思い始めています。というのも、自分自身は我慢しているとあまり認識していなかったのですが、先日、日本の知り合いとスカイプで話をしている際に、友達が「Bは以前は良く笑って話をしてくれていたけど、最近は会話中も泣いてしまったり、うつむいてしまったりしている理由は日頃からストレスが溜まっていたり、我慢をして生活をしているのではないかな?」と言われました。自分では、友達から自分は我慢して生活をしていると言うことを指摘されるまであまり認識がなかったのが正直なところです。実際、最近やけにちょっとしたことでイライラしたり、ココロのもやもやした気持ちなどをどう表現をしてよいかも分からずにいる自分もいます。アメリカ生活もあまり慣れずにいて、辛い事が多いのもまだまだあります。でもそれを主人に言うとただ単に愚痴を言っていると思われるかもしれないので、あえて何もなかったかのように振舞うことが殆どです。子供を通して知り合った日本人のママ友たちにも本音で話すことはなく、なんでもこなせる人!と思われたいと言うこともあり、自分が辛かったり、苦しかったりすることを言えない自分がいます。日本にいた際は友達に自分のありのままの気持ちを言えることが出来て、ありのままの自分というものも出せていたのかもしれません。でも友達に指摘されて以来、自分はいろいろなことに対して我慢しているのかも。。。と思い始めています。我慢するってヘルシーなのでしょうか?
Bさんはアメリカの生活の中で、文化・風習・食事・言語など全く違う生活をしていくわけです。そして対人関係も以前とは違ったりもするかもしれません。ましてお子さんがいる場合は子供の教育の事、学校とのやり取りなどで気が付かないところで疲れ果てている事もあるのでは?例えば、ご主人が毎晩仕事から帰ってきても、夫婦二人の時間が取ることが出来なく、一日起こった出来事なども伝えられないままに一日が終わっていく。。。なんてあるのではないでしょうか?本当はご主人にいろいろと話を聞いて欲しいけど、自分が我慢してあまり迷惑をかけない様にしようという配慮もあるのではないでしょうか?Bさんの様に我慢することはヘルシーなのか?と言うことがまずは課題になるのではないかと思います。
日本人は我慢することを「美徳」と考える人が多いと思います。例えば、昔から文句を言わない子供は良い子だと思われがちです。我慢することは文句を言わないことで、文句を言わない子は良い子ということです。「男の子だから泣かないで我慢しなさい!」「そんなことで泣かないの!」「文句言わずに言われた通りやりなさい!」などと言われて育ってきた子供は沢山いるのではないでしょうか?。物事が辛くても我慢することが大切!などと昔から日本では教育の一環として教えられてきているように思います。我慢することは強い証だとも思われがちでもあります。よく日本人のサラリーマンにありがちなのは、仕事をしすぎて体もココロも疲れきってうつになってしまうと言うケースです。自分が疲れきっていて、あと少しでガス欠になりそうだ!と分かっていても、もちろん自分が辛い。。。と言う事は誰にも言わずにそのまま仕事に突っ走るのです。しかしがんばりすぎる行き着く場所はココロも体もぼろぼろとなり、修復不可能に近いぐらいのうつ病や、慢性の疲労などに襲われたりするのです。自分は今とても辛い!と言えない事がこのような結果になることが多いのです。「辛い!なんて言ったら上司にどう思われるか?周囲からどのような目で見られるかが怖い。。。」と言う方がほとんどです。我慢することで、もしかしたらいずれは楽になるのではないか?と思ったりもしますが、現実的に考えればそうではなく、やはり辛くなるのは自身なのです。Bさんもそうですが、誰のために我慢をしているか?と言うことなのではないですか?辛いことを我慢しているから強く良い人なのでしょうか?誰と勝負をしているのか?と言うことをいつも頭の隅っこにおいておくことも良いかもしれません。
ストレスを感じることは当たり前で、生活をする上では必ずと言っていいほど誰にでも起こるものです。Bさんに理解してもらいたいのは、ストレスに対してただ我慢をして耐え抜こうと思うのではなくストレスは当たり前なことで、それを感じている自分を素直に受け止めることが大切なのです。我慢は美徳ではないのだ、と言い聞かせることも大切です。実際に、我慢しすぎて人々は辛い思いをしているのですから我慢は美徳ではないのです・・・。そしてカンペキを求めたり、他人にどう見られているか?と思う前に、まずは今の自分の生活上、何に対してどれだけ我慢しているのだろうか?我慢している事に対して誰かに打ち明けることができる場所はあるのか?自分のストレスはどのくらい溜まっているのか?などと「他人にどう見られるか」ということではなく「自分は無理していないか」と言うことのセルフチェックが日頃から必要になるのです。
Bさん、これ以上我慢する必要はないのではないでしょうか?我慢することはヘルシーではなく、反対に我慢をすることは自分を痛めつける道具の一つなのではないかと思います。自分にもう少し優しくしてあげることも大切です。他人からの目線・・・ではなく、自分が感じていることや思っていることを上手に表現することで物事が180度変わるのではないでしょうか?「我慢はほどほどに・・・」をモットーにしてみても良いかもしれませんね。我慢しすぎない生活をすることで自分をもっと大切にすることができるのでは?
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子