今年は暖冬でちょっと恵まれた気持ちになりますね。私自身そうですが、小さいお子さんがいるママさんなどは子供の送り迎えなども去年のあの寒かった冬と比べるとちょっとラクなのではないでしょうか?
今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「思い切ってみて。。。」というトピックを取り上げてみました。
読者Lさんからの質問: こんにちは。去年シカゴ近郊に駐在家族として日本から引っ越してきました。小学生の子供が二人います。私自身アメリカの風習・文化そして英語もあまり理解できずにいる毎日で少々ストレスが溜まっています。主人は仕事で忙しい毎日を送っていてあまり話しをする時間がありません。今回投稿した理由は、私自身少し人見知りをする癖があり、今現在あまり親しくしているお友達がまだシカゴ近郊にいないことです。子供が学校に行っている間は結構一人で家にいることが多いのが正直なところです。日本にいる友達とスカイプをする時もありますが、彼女たちと話しているときは楽しいのですが、話が終わるとシカゴにはまだ親しい友達がいないという現実に引き戻されてちょっと悲しくなります。
Lさんの悩みは駐在家族、留学生、永住の方々などであればきっと誰もが一度は経験する悩みなのではないでしょうか?新しい土地に足を踏み入れるということは簡単なことではありません。その土地の言語、風習、文化、気候、教育方針、医療事情などを理解するだけでも大変で、ストレスが溜まるのは無理もありませんよね。その上あまり親しい友達がまだいないということを悩むLさんの気持ちもとても理解できるものです。知らない土地にいるからこそ知り合いがいてくれれば少しは安心できるものです。
日本人の傾向としては「自分で何かなら何までしなくてはいけない、他人に迷惑をかけてはいけない。。。」と思いがんばりすぎてしまうところもあると思います。Lさんの様にアメリカに住み始め、アメリカの生活に適応しようと一人で毎日奮闘している人も沢山いるはずです。でも異国の地で生活をするにあたり、何から何まで一人ですることにも限界が来るときがくるものです。特に海外で生活する上でだからこそお友達というソーシャルサポートが必要になります。
Lさんにはお子さんが二人いるということですが、お子さんの通っている学校に日本人の生徒さんがいるのであればそのお母さんたちに思い切って話しかけてみるということをしてみるのも良いかと思います。またはお子さんがお稽古事をしているのであれば、そういう場所で他の日本人のママさんに声をかけてみるというのも良いでしょう。そして英語がなかなか理解できないということですが、地元の図書館でESLのクラス、または教会でのESLのクラスを取ってみるというのも良いかもしれませんね。このようなクラスに参加することで英語に触れられるだけではなく、お友達になれるママさんたちに会えるはずです。もし趣味などがあればクラスを取ってみるという手もあるかもしれません。
シャイなLさんだとは思いますが、やはり多少は思い切って自分から何かに取り組んでみるということも良いかと思います。思い切って相手に声をかけてみるということをすることで、今まで閉ざされていたと思った扉が少しずつ開き、光が見えるようになるのではないでしょうか?相手から声をかけてくれるのを待っているというスタンスではなかなかうまくいかない場合が多いと思います。アメリカに住んでいる日本人の方々はみんなLさんの様に一度はアメリカの生活に対して戸惑い、驚き、孤独などを経験している方が殆どだと思うので、Lさんの悩みや戸惑いなどを一番に理解してくれるのではないかと思います。
「友達を絶対に作らなくてはいけない!」などというプレッシャーを自分に与えずに肩の力を抜くことも大切です。自分から声をかけて共通な話題(子供の事、日本の出身地、どのくらいの駐在期間などといろいろとあると思いますが。。。)を話してみるだけで、きっと違うのではいかと思います。一度相手と面識があるというだけでちょっとはココロも楽になるかと思います。お友達が一人、二人いるだけで、アメリカ生活も少しずつ充実するのではないでしょうか?
扉を開く鍵はLさんが持っています。。。思い切って他のママさんたちに話しかけてみてくださいね!
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子