こんにちは!もう10月になりますね。気がつくと、気温の変化が多い日が続いていますが、風邪などをひいていないでしょうか?この10月は紅葉がキレイな月なので、郊外へアップルピッキング、パンプキンピッキングなどをしながら紅葉を楽しむ休日なんて楽しいかもしれませんね。。。
今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「自分に自信が持てない。。。」というトピックを取り上げてみました。
学生のRさんからの質問:はじめまして!私は現在アメリカの大学院に通う23歳の学生です。アメリカに留学して5年が経ちました。最近ちょっと悩んでいて、このコーナーに投稿しようと決めました。実は、ずっと自分への自信が持てずに生活をしています。気が付いた時にはいつも自分を責めていたり、非難したりという生活の繰り返しです。。。例えば、クラスのテストでB+を取った時なんて「自分はなんて馬鹿なんだろう!」、「やっぱり自分は駄目なんだ。。。」なんて思うのはしょっちゅうです。実は小さい頃から、親はとても厳しく、親が私に対して望むことができないと批判されていたりしていたのですが、それって自分に自信が持てないでいることにどこかでつながっているのでしょうか?どうしたら自分に自信がもてるのでしょう?
Rさんの質問を読んで、自分に自信が持てずに辛い毎日を送っているのが感じられます。自分に自信を持つことって簡単そうで、結構難しいのですよね。得に日本人は昔から、自分が他人以上に何かに優れていても、それに対して口にすることはタブーであり、どちらかというとあまり目立たない様にすることを美学としているのではないでしょうか?その上、Rさんの様に親がとても厳しく、子供に沢山の期待をして、それにかなわなければ子供を批判するという親のスタンスは子供を惑わせるだけでなく、子供の自尊心を傷つける要素にもなります。親は子供のためを思って言っていると言うかもしれません。でも子供のためと言うのであれば、親は子供への言い方、声のトーン、顔の表情などにとことん気をつける必要があります。もちろん、Rさんのように親から批判をされて育った子供はいつもそれ(批判された自分)が自分の軸となり、自分=何もできない、自分に自信がないというスタンスを取らざるおえないのです。
それではどうしたら自分に自信を持つことができるか?という質問ですが、1)まずはどういう状況に立たされた時にネガティブ的な思考や感情が沸いてくるかを見極めることが大切です。きっとRさんもいつもいつも四六時中と言うよりは、なんらかの状況に置かされた時に、ネガティブ的な思考が出てくるのではないかと思います。状況を見極めることによって、ターゲットが絞り易いわけです。
2)そして次に1)の置かされた状況などについて自分の思考がどの様なものかを認識します。Rさんはもうすでに、ネガティブな思考で自分のことを思っていることが認識ができていますよね。人によっては、自分自身に対してネガティブ的な思考や見方をしているという認識が少ない人もいます。自分が自分をどのように思っているかを認識することが大切です。「認識=自分を変える第一歩」と言っても過言ではないのです。
次に2)の様な自分のネガティブな思考は自分の推測または事実かを見極めるチャレンジが必要になります。いつもカウンセリングの際に私が言うことは、「Assumption(推測)はFact(事実)と異なるものだ」ということです。大抵はネガティブ思考を抱くときは自分たちは物事を白か黒でしか物事を見ていなかったり、なにか悪いことやネガティブ的なことが起こると、ポジティブなことは無視をして、そのネガティブな状況一つだけにフォーカスを置き、それを思い続けたりします。そしてネガティブな感情(Feeling)を事実(Fact)と取りネガティブな感情=事実なんだ!と勘違いする人も少なくないのです。
最後に自分のネガティブな思考を正しく、なおかつ冷静で客観的でリーズナブルな思考に変えていくかという練習が必要になります。例えば、「〜しなくてはいけない」、「〜するべきだ!」の様な言い回しをすることを減らすことで、自分への余分な期待度が減りプレッシャーを抱える必要が少なくなります。他には希望を持つような思考に変えてみることもいいでしょう:テストのB+の結果はゼロ点ではなく、B+は合格点なんだ。。。と言い換えてみるなど。。。他にはミスを犯してしまったけれど、自分は最悪な人間ではない。。。などと、自分自身に言い聞かせることがとっても大切になります。1)から3)で、自分の思考や感情に対しての認識度が増えているので、ここでは実際に思考を変える練習をすることが大切になるのです。Rさんももしかしたら、この練習をする際に、初めは歯がゆい感じで、ちょっと恥ずかしい気持ちがあったり、自分を褒める自分に対してうそだ!と思う自分もいるかもしれません。でも何度も練習をしていくうちにそれが当たり前だと感じ、自分への見方もポジティブそして客観的に変わってくるものです。そうすることで、自分へのリスペクトをすることになり、そしてそれが自分への自信にもつながるのです。
自分に自信を持つ!ということはナルシストになれ!と決して言っているわけではありません。いつも自分はダメ人間だ!と思って人生を過ごすよりは、自分はミスする時もあるけど、しょうがないし、次回から気をつけよう。。。などと客観的に思えることで、今まで抱えていた自分へのプレッシャーを減らすことができるのではないでしょうか?そうすることができれば、もっと気軽に楽しく過ごせる日々になるのでは?
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子