ここ数年の間で爆発的な人気を集めている、『Smash Burger』は、今、アメリカで最も話題になっているハンバーガー・チェーン店のひとつです。このお店では、ハンバーガーが美味しいのは言うまでもありませんが、それに加えてフライドポテトの種類の多さ、さらにファースト・フード店でありながらビールも置いてあることがポイントになっているようです。お店はインパクトのある赤と白を貴重としたモダンなインテリアで、清潔感があり居心地も◎。とにかくメニューが色々あって迷ってしまうので、入り口の壁にあるメニューをじっくりチェックしてから、カウンターでオーダーするのがお勧めです。

まずはメインのバーガーメニューから、定番のClassic、Mushroom Swiss、それとイリノイ州限定のWindy Cityというバーガーを注文してみました。スタンダードなクラッシックは、柔らかくて風味のよいエッグ・バンズの上に、ジューシーなパテ、それにトロリとしたアメリカンチーズ、瑞々しい大ぶりのトマト、酸味の控えめなピクルス、シャキシャキとしたフレッシュ・オニオンやレタスがのっています。パテには独自で挽いたアンガスビーフを使っているので、さすがに上質なお肉の味わいがたっぷりと伝わってきます。スマッシュ・ソースと呼ばれる、マヨネーズベースのソースをつけると、マイルドな味わいが加わってなんともいえない味の一体感も楽しめます。マッシュルーム・スイスは名前の通り、パテの上にガーリックでソテーしたマッシュルームと、コクのあるスイスチーズをのせただけのシンプルなバーガー。余計なトッピングが無いだけに、マッシュルームの味わいが楽しめると思ったのですが、意外にもあっさりしすぎていて、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。ウィンディー・シティーは、何層にも重ねたチェダーチーズとオニオン・フライをパテの上にのせ、プレッチェル・パンズではさんでいます。オニオン・フライのサクサク感とシーゾニング、それにスパイシーなホースラディッシュ・ソースが、ジューシーなお肉とマッチしていて、これまたお勧め。各州によってそれぞれのオリジナル・メニューがあるとのことなので、他の州のものも試してみたくなりますね。

『スマッシュ・バーガー』には、バーガーだけでなく、チキンサンドやホットドッグもあり、チキンサンドイッチの場合は、チキンの調理法をグリルまたはクリスピー・フライのどちらかが選べます。そこで、今回頼んだAvocado Clubはグリルでお願いしました。チキンは薄めではありますがサイズは大きめで、ねっとりと濃厚なアボガドに塩気の良いベーコン、ランチドレッシングとマヨネーズがうまく絡んでいて、まろやかな味わいがとっても◎です。

サイドメニューからは、Beefy Chili、それにSweet Potato Smash Fries、 Haystack Onions、Fried Pickles、Chili Cheese Fries、Veggie Fries、それにSmall Wedge Saladをオーダーしました。ハンドカットのテンダービーフを使ったチリは、お肉がゴロゴロと入っていて、まろやかなチェダーチーズとスパイシーなハラペーニョのトッピングとのバランスもよく、満足感たっぷり。ローズマリーとガーリックで風味付けしたサツマイモのフライは、お芋の甘さとホクホク感が引き立っています。ヘイスタック・オニオンは、サックリしたオニオン・フライで、シーズニングがちょっと強めなのですが、ホースラディッシュ入りのマヨソースにつけて食べればサッパリと食べられます。酸味のあるピクルスを揚げたフライドピクルスは、サクサクした衣の食感もよく、ビールに合う一品。チリ・チーズフライは、フレンチ・フライの上に先ほどのビーフィー・チリをのせ、チェダーチーズやタマネギ、それにスライスチリをトッピングしています。ベジ・フライはアスパラガスやニンジン、サヤインゲンを素揚げしたもので、野菜が手軽の取れるのは嬉しいのですが、残念ながら油っこさが少し気になってしまい、あまり食べられませんでした。ウェッジ・サラダは、ザク切りのレタスに塩気のあるベーコンやトマト、玉ねぎ、そしてブルーチーズのドレッシングをかけてあり、さっぱりとしたレタスにコクのあるブルーチーズの味わいがぴったりの、グルメなサイド・メニューです。

バーガーに次ぐこのお店のシグネチャーは、ハーゲンダッツのアイスクリームを使用したシェイク類。デザートに頼んだバニラ味のClassic Milk Shake and Maltsは、濃厚なミルク味わいはそのままに、くどい甘さがないのでとっても飲みやすいです。グラスに入りきらなかった分も、シェイカーに入れて一緒に渡してくれるので、ちょっと得した気分になります。

バーガー・メニューには、この他にも全てのトッピングを自分で選べるCreate Your Own Burgerや、ヘルシー志向の方にもぴったりのVeggie Burger、それに子供用のKids Mealもあります。日本でも昔懐かしいクリームソーダならぬFloatもありますので、そちらも是非お試しください。

(02/13/2012)

どれを頼むか迷ったら、定番のClassicをまずはお試しあれ。	ガーリック・バターでソテーしたマッシュルームとスイスチーズをのせたMushroom Swiss	イリノイ州限定のWindy Cityは、スパイシーなホースラディッシュソースにジューシーなお肉がベスト・マッチ。
グリルしたチキンとアボガドを挟んだ、チキンサンドはまろやかな優しい味わい。	ハンバーガーの他にも、色んなサンドイッチや、シカゴドッグもあります。	サイドメニューも充実しています。ハンドカットのお肉がたっぷり入ったBeefy Chili。
Sweet Potato Smash Friesは、ホクホクとしたサツマイモの甘さがいい感じ。	サックサクのHaystack Onionsは、ホースラディッシュソースをつけて、さっぱりと。	酸味のあるピクルスを揚げたFried Picklesは、ビールのおつまみにぴったり。
フレンチ・フライとビーフィー・チリの両方が一度に楽しめるChili Cheese Fries。	アスパラガスやニンジン等を素揚げしたVeggie Friesは、ちょっと油っこさが気になるかな。	さっぱりとしたレタスに、コクのあるブルーチーズのドレッシングをかけたSmall Wedge Salad。
デザートには、ハーゲンダッツのアイスで作る、人気のシェイクをお忘れなく。	赤と白を貴重としたモダンな店内は、清潔感のある居心地よいスペース。