今回ご紹介する「Longman & Eagle」は、Chicago市内のLogan Square駅からほど近い場所にある創作アメリカンのお店です。2010年のオープン当初からアッと目を惹く盛り付けや、一味違ったクリエイティブなお料理が食べられることなどが話題を呼んで、2011年から2016年の6年間連続でMichelinの一つ星レストランにも認定されています。そんなお店の外観はとてもシンプルですが、中はレンガ造りの壁や木のテーブル、小物などでアンティーク風にまとめられていて、とても居心地のよい空間です。今回は通常1時間半待ちという人気のブランチの時間帯に訪れたのですが、ラッキーなことに30分近くでテーブルに着くことができました。

まずはBreakfastメニューからFried Chicken & WaffleとSunny Side Duck Egg Hushを、LunchメニューからPloughman's　PlatterとGarlic Pork Sausage Sandwichをオーダーしました。ワッフルが隠れてしまうほど大きなフライドチキンののったワッフルは、チキンの衣がカリカリとしていて中はとってもジューシー。鶏肉はあっさり塩味なので甘さ控えめのワッフルとも相性がよく、それぞれ個別に食べてもフワフワのワッフルと一緒に食べても◎。サイコロ状に切ってカリッと焼いてあるサイドのSweet Potato & Pork Belly Hashも、ホクホクとしたスイートポテトに豚バラ肉があっていてなかなかのお味。サニーサイド・ダックエッグハッシュは、ほぐしたアヒルのコンフィと炒めたジャガイモの上に、これ以上ないくらい綺麗な形の目玉焼きがのっています。コンフィは低温でじっくりと調理しているので味がとてもまろやかで、濃厚な香りが漂うブラックトリュフと奥深い味わいのビネグレットソースのハーモニーもとっても上品。ランチメニューから選んだプラウマン(農夫)プラッターはマスタードをひいた長細い板の上に、当日のお勧めの食材とバケットがのったものですが、この日はの具材はポークリエット(ペースト）とハモンセラーノ(生ハム)、小魚のマリネ、ピクルス、半熟たまご、レタス、レーズン、それにグリュイエールチーズでした。バゲットで好きな具を挟んで軽いサンドイッチにしてもいいですし、ワインを飲みながらちょこっとずつつまむにもピッタリのお洒落な一品。ガーリックポーク・ソーセージのサンドイッチは、短いフランスパンでニンニクが程よくきいたソーセージとじっくり蒸し焼きにしたケールをたっぷりと挟んでいます。柔らかすぎず硬すぎないケールは独特の味がするものの、アプリコットのシロップ煮にピリッとしたマスタードを効かせたモスタルダが味のアクセントになっていて、そのユニークなフレーバーに飽きがきません。

「Longman & Eagle」は一つ星レストランといえどもサービスはフレンドリーで気取ったところがないので、気軽に一流の食事が楽しめるのが嬉しいお店です。ドリンクには300種類ものウィスキーを用意していて、お酒にあうディナー・メニューも美味しそうでしたので夜にも訪れてみたくなりました。残念ながら予約を受付けていないので待ち時間は必須かもしれませんが、日曜日の午前中は近所でファーマーズ・マーケットが開催されていますし、周辺で時間をつぶしながらブランチを待つのも悪くなさそうです。

(09/19/2016)

フワフワのワッフルに大きなフライドチキンをのせたFried Chicken & Waffle。	Sunny Side Duck Egg Hushは濃厚な香りのブラックトリュフと奥深い味わいのビネグレットソースで上品な仕上がり。	当日のお勧め食材とバケットがのったPloughman's　Platterは食べ方自由自在。
ユニークなハーモニーがクセになるGarlic Pork Sausage Sandwich。	フルバーもあります。	アンティーク風の店内。