Chicago市内のArgyle駅から程近いストリップモール内に、「Le's Pho」というベトナム・レストランがあります。このお店は2005年にPho Hoaという名前でオープンしましたが、2013年に店名を変えて現在の場所に移転しました。店のある古い街並みとは一転して、店内は白い壁にプラスチックのテーブルや、オレンジ色のネオン、装飾品などが飾られたポップなインテリア。お洒落なカフェのような雰囲気なので一人でも割合入りやすく、カジュアルに食事ができるお店です。

メニューはセレクションがとても豊富なのでいろいろと迷いましたが、今回はGoi CuonとBanh Mi Thit Nguoi、Pho Tai Bo Vien、そしてPho Gaをオーダーしました。Goi Cuon（生春巻き）は比較的大きな春巻き二本とともに、砕いたピーナッツがのったソースが出てきました。生春巻きの中には茹でたエビと豚肉のソーセージのようなもの、ライスヌードル、レタス、ミントが入っていて、荒く切ったレタスの千切りのシャキシャキ感の歯ごたえがとってもいい感じ。ちょっと濃いめの甘いピーナッツ・ソースが、あっさりとした生春巻きのミントの爽やかさをより一層引き立てていて後味も◎。間もなくして運ばれてきたBBQポーク入りのベトナム風サンドイッチ、Banh Mi Thit Nguoiは、外はパリッ、中はもちっとしたバター風味のバゲットで、BBQ味の豚肉と人参と大根のなます、それに香菜をたっぷりと挟んでいます。味付けのほんのりと甘いBBQソースにジューシーな豚肉となますの柔らかい酸味、それに香菜がアクセントがしっかり効いていて、食がどんどんすすむ一品でした。

サンドイッチで少しお腹が満たされた後は、ビーフとチキンの二種のフォーをトライしました。薄切り肉とミートボールが入ったPho Tai Bo Vienは牛骨のコクとショウガやシナモン、八角といったスパイスのアロマが絶妙！そのまま食べるのはもちろん、付け合わせのシャキシャキとしたモヤシや酸味のあるライム、スパイシーなハラペーニョ、爽やかなミントを加えることで、味と食感の幅がグッと広がります。次にチキンベースのPho Gaは、ビーフのフォーに比べるとかなりあっさり。ただ、残念ながらあまり鶏のウマミが感じられず、中に入っている鶏肉にやや臭みが感じられたのが心残りでした。フォーはすべてLargeサイズとSmallサイズから選べますので、人数や食欲に合わせてオーダーできるようになっています。

最後にベトナム風アイスコーヒーのCa Phe Sua Daをオーダーしました。ドリッパーを使った濃いベトナムコーヒーのCafe du Mondeに、コンデンスミルクと氷が入っているのですが、コーヒー独特の苦みとコンデンスミルクの甘さがぴったとあっていて、食後の一杯になかなかおすすめです。

「Le's Pho」は色んなベトナム・レストランがひしめくベトナミーズ・タウンにあるだけあって、他店にひけをとらない本格的フォーやベトナム料理がしっかりと楽しめます。もちろんフォーの他にもBanh xeo（タイ風オムレツ）やBun bo hue（牛肉入りライスヌードル）などもお勧めですし、タイの鍋料理であるLauも色々用意されています。店内は広くテーブルもたくさんあって、大人数での家族連れやグループでのお食事にもぴったりなので、ベトナムな気分を味わいにUptownに行かれた際は、是非足を運んでみてください。

(09/21/2015)

荒く切った千切りレタスのシャキシャキ感がとってもいいGoi Cuon（生春巻き）	BBQポーク入りのベトナム風サンドイッチ、Banh Mi Thit Nguoiは食がどんどん進みます。	Pho Tai Bo Vienは薄切り肉とミートボールが入っています。
鶏肉のフォー、Pho Gaはあまり鶏のうまみが感じられなかったのが残念。	Cafe du Mondeと呼ばれる濃いベトナムコーヒーにコンデンスミルクと氷を入れたベトナム風アイスコーヒー。	広々とした店内はカジュアルで入りやすいので、家族連れやグループにもぴったり。