コロンビアというとコーヒーこそ有名ですが、料理となるとピンとこない人も多いのでは？バナナを焼いたものや、南米ではよく食べられているYucaと言うイモを添えた料理など、日本人にはあまり馴染みのないコロンビア料理ですが、口にしてみると素朴でくせの無いなかなかの味です。トロピカルジュースも数種類用意されているので夏にはぴったりです。今回紹介するLas Tablasは、シカゴ市内にLincoln Ave.沿いとIrving Park Rd.沿いに2店舗あるのですが、今回はIrving Park沿いのお店へ足を運んでみました。

自然な『木』を基調にしている店内はとってもこざっぱり。静かに流れる民族音楽が心地よい空間です。キャンドルが随所に置かれているので、夜はとっても良いムードになりそうです。お店に入った瞬間に受けた店員さんたちの気さくなウェルカムも◎でした。

まずは、喉を潤すためにサングリアワインをオーダー。一口飲んでみてあまりの美味しさに取材班はびっくり！甘めのサングリアは飲みやすく、レモン、ライム、オレンジなどのシトラスの香りがとっても爽やか。ブランデーを加えているらしく、香りも濃厚です。甘めなカクテルがお好きな女性にはお勧めです！美しい色と香りに、食欲がそそられます。

アペタイザーにはEmpanadasとAborrajadoをトライ。Empanadasはメキシコ料理でもよく見かける一品ですが、コロンビアのものは一味ちがい、どこかホッとする味です。サクサクに揚がったコーンパフの中には、ひき肉や、じゃがいも、ご飯、そしてゆで卵などが沢山入っていて、ほんのりとカレーの風味もします。辛くはないのでコロッケのような感覚でぺロリ。辛めがお好きな方は、玉ねぎのシャキシャキ感が爽やかなハラペーニョ＆シラントロのソースがテーブルに置いてあるので、そちらをつけると味の変化があって美味しいと思います。もうひとつのAborrajadoは、バナナの上にグアバとチーズをのせて焼いたものです。バナナはさつまいものような食感で、グアバはねっとりと甘く、しょっぱいチーズとよく合います。トロピカル・フルーツとチーズの相性が良いことに驚いていると、お店の人がこれはコロンビアの伝統的な食べ物なんだと教えてくれました。納得。

メインには、シェフお勧めのMatrimonioとLangostinos Y Calamaresをチョイス。どちらもコンビネーションなので、2種類を少しづつ楽しむ事ができます。Matrimonioはビーフ＆チキンのコンビネーション。どちらもマリネしてあるからか、しっかりと味がしみこんでいて、パプリカの香りが広がります。ミディアムレアでお願いしたビーフも満足の柔らさでした。チキンの方は、香ばしくて美味しかったものの、薄切りのためにちょっとパサパサと硬く感じたのが残念でした。サイドについてきたフライドユカは、大きめなまま揚げており、外側がサクサクでほっくり甘く編集部内でも人気がありました。カラマリとエビのコンビネーションであるLangostinos Y Calamaresは、イカのグリル具合が柔らかで香ばしく、おまけに塩加減もバッチリ。独特のチューイーさがたまりません。エビもプリプリと香ばしくグリルされていて言うことなしでした。こちらにはサイドに、フライドユカ、グリルドバナナ、サラダ＆ライスがついてきます。そして、今度は全く辛味のないグリーンオニオン、セロリ、パセリ、ペッパーをオリーブオイルで和えたさっぱりソースがついてきますので、こちらもお好みでどうぞ。

デザートにはPassion Fruit MusseとCoconut Flanをオーダーしました。パッションフルーツムースは、とても軽くエアリーで、フルーツの甘酸っぱさが夏にぴったり。ブラックベリーをマリネしたソースがかかっており、こちらもいいアクセントでした。ココナッツフランは、むっちり、みっちりした濃厚な舌触りで、ココナッツの香りを存分に楽しむことができます。ちょっと甘めかな？とも思いましたが、決して甘すぎるわけではないので、トロピカル好きな人には良さそうです。

編集部絶賛のサングリア	Empanadasはメキシコのものとはちょっと違います。	バナナの上にグアバとチーズをのせて焼いたAborrajado
	Matrimonioはビーフ＆チキンのコンビネーション	カラマリとエビのコンビネーションであるLangostinos Y Calamares
	濃厚な舌触りのココナツフラン	軽くてエアリーなパッションフルーツ・ムース
木が基調の自然なインテリア