Magnificent Mile沿いのTribute Tower内という、絶好のロケーションにあるブリュワリー・レストラン、｢Howells and Hood｣へ行ってきました。1900年初頭に活躍した建築家John HowellsとRaymond Hoodにちなんで2013年にオープンしたこのお店は、一見するとレストランに見えないシアター風の外装で、シカゴリバーが目の前という立地もあって、これぞシカゴという気分を味わえます。店内は銅板で出来た柱やバー・カウンターが都会的な印象を醸しつつも、暖かい色調のブース・チェアーなどの家具が、アットホームな雰囲気も作り出しています。ダウンタウンにあるのに、なんと480坪以上もあるのでかなり広々としていますし、アメリカは元より世界各国から集めた114種類のビールが揃っているのが魅力的です。

今回はサンデー・ブランチを目当てに訪れましたが、ちょうと「母の日」でしたので、通常メニューより少しアップスケールした内容になっていました。早速、料理を取りにダイニングルームの奥にあるバンケットルームに進むと、色とりどりの料理が所狭しと並んでいて、その豪華さに思わず笑みがこぼれてしまいます。料理はハムやブリスケットをその場で切り分けてくれるCarving Stationや、自分の好みで作ってくれるMade-to-order Omelet Station、サラミやスモークサーモン、シュリンプ・カクテルなどがあるCharcuterie and Seafood Station、キャセロールやフライドチキン、ハッシュドポテトなどが並ぶHot Station、サラダのあるCold Station、色々なスイーツが並べられたPastry Station、チーズ・フルーツ・パンが置かれたCheese and Fruit Stationと、大きく7種類のセクションに分けられています。

最初に足を運んだカービング・ステーションでは、ブリスケットとプライムリブを切り分けてもらいました。ブリスケットは脂っぽさがなく、かすかにスモークの風味がします。適度な焼き具合のプライム・リブは肉本来の旨味がちゃんと感じられるもので、酸味のあるホースラディッシュ・ソースと一緒に食べるとより美味しさが引き立ちました。ホットステーションにあるエッグベネディクトは、カントリーハムのものとロブスターが使われた2種類あったので、今回はカントリーハムをチョイス。程よい甘みと塩気のあるハムはなかなかよいのですが、オランデーズ・ソースにもう少し深いコクが欲しいところでした。シーフード・ステーションからはsmoked salmonと citrus cured salmonをトライ。スモークサーモンはじっくりと燻製して水分を飛ばしたドライ・タイプのもので、味のよさはもちろん、ラディッシュの薄切りでうろこを型どった圧巻の盛り付けが目でも楽しませてくれます。またサーモンのトッピングにオニオンや卵、ケッパーなどを選べるのもポイントでした。コールド・ステーションから選んだビーツサラダは、ビネグレットソースの酸味が口直しにバッチリ。14種類もある材料を組み合わせて作るオムレツ・ステーションでは、自分好みのオムレツを出来たてで食べられるのが嬉しいです。

ついつい目移りして色々と取り過ぎてしまい、かなりお腹がいっぱいになってしまいましたが、スイーツは別腹ということで、最後にデザート・セクションもチェック。一口サイズのミニスイーツが全部で10種類ほど盛られていて、どれもかわいらしい見た目と彩りがよいのですが、料理に比べると味のほうは特筆するまでもなく、正直、まぁまぁといったところでした。

シカゴの象徴であるトリビューンタワー内にある「Howells and Hood」
は暖かい季節になると300席以上のパティオも出るので、シカゴリバーを望みながら、お気に入りのビールを一杯、、、なんてことも出来ます。雰囲気のあるデートにはもちろんですが、ブース席もありファミリーフレンドリーな雰囲気もあるので、色んなシチュエーションに利用できそうなお店です。

(06/29/2015)

ハムやブリスケットをその場で切り分けてくれるCarving Station。	Cold Stationには色鮮やかなサラダが並んでいます。	氷の器にたっぷりのったシュリンプカクテル。
ラディッシュの薄切りでうろこを型どった、ユニークな盛り付けのサーモン。	エッグベネディクトはカントリーハムとロブスターの2種類がありました。	自分の好みの具を入れて焼いてくれる、Made-to-order Omelet Station
パンの種類もこんなに色々あります！	一口サイズのミニスイーツが10種類ほど置かれたデザートセクション。