今回ご紹介する「Fried Egg」は、2018年の夏にギリシャ出身のオーナーがオープンしたお洒落なブレクファスト・レストランです。店名に「Fried Egg」とあるように、新鮮なオーガニックの卵をふんだんに使った定番の卵料理から、アレンジの効いたグルメな朝ごはんメニューまで揃っており、アップスケールでユニークなお料理の数々がこれまでにもデイリーヘラルドやシカゴトリビューンなどのローカル・メディアで取り上げられています。目玉焼きの可愛らしいロゴ・デザインが目印のお店の中は全120席と広く、眺めの良いパティオ席も50席ほどあるので、これからの季節の良い時期は屋外でゆったりと食事をするのもお勧めです。

　メニューにはオリジナリティー溢れる興味深いお料理が沢山並んでいるので色々と迷いましたが、店員さんのアドバイスを聞きながら幾つかのメニューにトライしてみました。まずはドリンクにPistachio Rose LatteとBlueberry Mocha Latte、そしてHazelnut Latteをチョイス。ほんのりと甘いピスタチオ・ローズ・ラテは口に含むと後からバラの香りがフワッと追いかけてきます。ブルーベリー・モカ・ラテも確かにブルーベリーの爽やかさが漂いますし、ヘーゼルナッツ・ラテもナッツの香ばしさが印象的で朝からリッチな気分にしてくれます。
　
　ブランチメニューには4種類あるEggs Benedictの中から、スタッフが勧めるVeggieを頼んだところ、これが大当たり！通常のエッグベネディクトで使われるイングリッシュマフィンの変わりにカリッと焼いたポテトパンケーキを使っていて、その上にホウレン草やマッシュルーム、パプリカ、それに美しい半熟具合の目玉焼きをのせています。甘みのある野菜にトロトロの黄身やソースを絡めると、何とも言えぬ味の一体感があり、取材班から思わず歓声が上がりました。人気のスペシャリティー・メニューから頼んだSassy Eggsは炒めた玉ねぎやパプリカ、ポテト、そしてチョリソーの上にフワトロのスクランブルエッグをのせています。トップにはワカモレものっているメキシカンスタイルなお料理で、ハラペーニョのスパイシーさとポテトのカリカリ感が良い感じに食をそそります。

　最後は他のメディアにも取り上げられていたシグネチャーメニューのBlueberry Lemon Ricottaをオーダー。鮮やかなブルーベリーソースと雪のように散らされた粉砂糖が美しいパンケーキは、その見た目同様に味わいも上品でフワッフワ。リコッタチーズのほのかな酸味に爽やかなレモンや甘酸っぱいブルーベリーが絶妙で、トッピングだけでなくパンケーキの生地にもブルーベリーが入っているのも◎。評判通りのリピ確定のお勧め料理です。

　シカゴ郊外にも朝食レストランは数多くありますが、厳選した卵そのものの美味しさや、素材の味わいを見事に引き出したアレンジレシピのクオリティーの高さは、「Fried Egg」が群を抜いているように感じました。メニューには朝食メニューだけでなく、サンドイッチやバーガー、サラダなどのランチメニューもあり、壁にかけられたチョークボードには当日のお勧めメニューも書かれていますので、合わせてチェックしてみてください。

(04/15/2019)

Eggs Benedictの中でも特にスタッフがお勧めするVeggieは取材班にも大好評	玉ねぎやパプリカ、ポテト、そしてチョリソーの上にフワトロのスクランブルエッグをのせたSassy Eggs	メディアにも取り上げられたBlueberry Lemon Ricottaは見た目も味わいも上品でフワッフワ
食事のお供にはユニークなフレーバーラテなどをはじめとするオリジナルドリンクも忘れずに	全120席と広くて明るい、居心地のよい店内