1946年にシカゴ南部のアーチャー市という町で海軍の人たちがはじめたフライドシュリンプ店が、1981年に「Frank's Chicago Shrimp House」という店名で再オープンしました。それが今回ご紹介するフライ専門店です。創業以来、このお店では「フレッシュでハイクオリティー、そしてリーズナブルなシュリンプを提供する」という理念をモットーに、美味しいフライ料理を作り続けてきました。現在はシカゴ市内を含めてイリノイ州に４店舗ありますが、そのうちのHoffman Estates店に今回は行ってきました。

メニューにはシュリンプの他に、ホタテや魚などのフライもあり、それぞれ1/4、1/2、3/4、または1パウンド単位でオーダーが出来ます。またサイドのついたセットメニューとしての注文も可能です。今回はフライ料理を食べ比べするために、Fried Shrimp Chicago StyleとSea Scallops、Frog legs、それにサイドメニューからMixed BasketとHush Puppiesの5種類の揚げ物を注文しました。フライドシュリンプにはレギュラーかガーリック・テイストのシカゴスタイルの２種ありますが、このお店のお勧めはなんといってもシカゴスタイルだそうです。高温短時間でカラッと揚げたフライ料理は、出来立てはかなり熱々なのでちょっと時間をおいてから食べる必要があるほどです。フライの専門店というだけあってシュリンプもスキャロップもプリプリしていて、シーフードの新鮮さが伝わってきます。美味しいフライ料理にすっかり満足した取材班は、その勢いで変わりダネのフロッグレッグにも挑戦。初めて食べるフロッグレッグに最初はとまどいましたが、筋肉の引き締まった身と軽い衣が意外にも食べやすく、思った以上に美味でした。フライ料理の衣にはそれぞれに充分に味がついているので、まずはソースをつけずに食べてみて途中で飽きてきたら、味の変化をつけるためにソースを利用するとよさそうです。中でも辛すぎず少しキックの効いたホットバーベキュー・ソースは取材班に人気がありました。サイドに選んだミックスバスケットにはカリフラワーとマッシュルーム、オニオン、それにズッキーニの４種類の揚げ野菜が入っています。パリパリ＆サクサクした食感と、ふんわりとしたチーズやガーリックの風味がよく、いくらでも食べられてしまいます。アメリカ南部を代表するお料理の一つであるハッシュパピーは、コーンミールとタマネギを丸めて揚げたもので、お店にはこちらのお料理のファンが多いとの話でしたが、食べ慣れていない取材班には味の深みがイマイチ感じられず、正直あまり印象に残りませんでした。ただ衣は文句の付けようがないほどカラッと仕上がっていてバッチリでした。

今回はお店の評判とお勧めを中心にトライしたので、揚げ物ばかりを注文してしまいましたが、コールスローやマカロニサラダといったもう少し軽めのサイドメニューもありますので、セットで頼むときはバランスよく頼むとよさそうです。今回はトライしませんでしたが、新鮮なエビを使ったシュリンプカクテルもあります。テイクアウトして食べきれなかったフライ料理を翌日に食べてみたところ、前日と変わらないサクサク感をキープしていて、揚げ物はやはりプロに任せするに越した事はないなと改めて感じさせられました。「Frank's Chicago Shrimp」のフライ料理は、揚げたてをその場で食べるのはもちろん、パーティーで大量にテイクアウトしたい時やビールのおつまみにももってこいですので、いろいろな場で利用できそうです。

(06/06/2016)

シグネチャーメニューのFried Shrimp Chicago Style。	身がプリッとしていて新鮮さが伝わるSea Scallops。	シュリンプとスキャロップの断面はこんな感じです。
Frog legsは弾力のある身と軽い衣が食べやすく意外といけます。	カリフラワーとマッシュルーム、オニオン、それにズッキーニを揚げたMixed Basket。	コーンミールとタマネギを丸めて揚げたHush Puppiesもファンが多いとか。