シカゴ市内のLakeviewエリアにある「Fish Bar Chicago」は、ニューイングランド料理やニューオリンズ料理といったシーフード料理を、海から約1200キロ離れたシカゴでも楽しんでもらおう！というコンセプトのもとに誕生したお店です。メニューにはニューオリンズの名物サンドイッチPo'Boysや、Gumbo、ニューイングランドで人気のMaine Lobster Rolls、それに新鮮な牡蠣や貝、エビなどを使ったお料理が揃っています。お店はCTA Brown LineのWellington駅から徒歩1分という便利なロケーションで、鮮やかな水色の外壁に大きく描かれた魚の絵や、「FISH BAR」という白抜きの文字が一際目を惹きます。バーカウンター席がメインのこぢんまりとしたお店は、潮焼けしたような板をそのまま貼った壁やアンティーク調のランプがラスティックな海辺の家のような雰囲気で、潮風がふきぬけるような居心地の良さを感じます。

　メニューにはシーズンごとに変わるお料理に加えて、ボードや窓に書かれたToday's Specialのお料理があります。お店で一番人気のロブスターロールは、セロリの香りが漂うマヨネーズソースで和えたロブスターの身を、こんがりと焼いたテキサスブレッドの上にドサッと豪快に盛ったもので、大き目に切ったロブスターの身はほどよく引き締まっています。テキサスブレッドと一緒に食べるとバンの甘さと塩気が加わって、ロブスターのうまみがさらに引き立ちますが、そのまま食べても十分な美味しさとボリュームです。サイドにはコールスローをピリ辛に味付けしたSpicy Slowと、Cape CodブランドのSea Salt and Vinegarのチップスがついてきますが、どちらもすっきりとした味わいで口直しにぴったりでした。ちなみにロブスターロールのお値段はマーケットプライス(時価)になりますので要注意。次に頼んだエビとザリガニのフライをテキサスブレッドで挟んだサンドイッチのSatchmo Po'Boyは、カリカリの衣とプリプリとしたエビ独特の食感のコントラストがよく、パンにぬったロースト・ガーリック入りのアイオリソースや、シャキシャキとしたレタス、それに甘酸っぱいピクルスなどの個性豊かなハーモニーが楽しめます。タコスメニューの本日のおすすめにあったBlackened White Fishは、コーンの香りがほんのりとするトルティアで、ケイジャンスパイスをたっぷりとかけて焼いた白身魚を包んでいます。魚はしっとりと柔らかく、炙り焼きにしたレッドペッパーの苦味とカリフラワーのコリコリした食感、それに香菜やルッコラなどのハーブの香りのバランスが抜群です。サイドにはレッドサルサとグリーンサルサがついてくるので、そちらで好みのスパイシーさに調節することもできます。紫玉ねぎがゴロッと入ったワカモレもとてもクリーミーで、トルティアチップスによく合いました。

「Fish Bar」では美味しいシーフード料理にあわせた、色んな地ビールもおいてあります。月曜日から木曜日の午後8時〜10時の間に行われるハッピーアワーでは、なんとその日のおすすめの牡蠣が＄1になるだけでなく、日曜日は牡蠣が一日中＄2で食べられるお得なスペシャルもやっていますので、新鮮な牡蠣をたっぷりと楽しみたい方はそれらを狙って行かれるのをお勧めします。さらに夕方5時からはHot Messという、本格的なシーフード料理を日替わりで食べることもできますので、そちらも是非トライしてみてください。

(07/17/2017)

お店で一番人気のロブスターロールは味付けもボリュームも満点。	エビとザリガニのフライをテキサスブレッドで挟んだサンドイッチ、Satchmo Po'Boy。	Blackened White Fishはスパイスをたっぷりとかけて焼いた白身魚をトルティアで包んでいます。