ダウンタウンのNear North地区にある「25 Degrees」は、グルメなバーガーとブランチメニューが中心のアメリカン・レストランです。カリフォルニアに本店があり、気になる店名の由来はバーガーの焼き加減である”レア”と”ウェルダン”の温度差の25度からきているそうです。その「25°」と書かれた小さい看板が掲げられたお店の中には90席ほどがあるのですが、取材時は店内の真ん中にあるバーカウンターまでお客さんで一杯でした。シックで赤いフランス風の壁紙や黒を貴重とした家具、それにシャンデリアの照明が50年代風のクラシックな雰囲気を醸し出していて、とても洒落た印象です。

今回は日曜日に訪れたのでバーガーメニューとブランチメニューの中から一品ずつトライしました。ドリンクにオーダーしたこの日のスペシャルの$10 Champagne bottle(正確にはBrut) は、シャンパンに無料のオレンジジュースかクランベリージュースがついてくるもので、ほぼ80％のテーブルで頼まれていたほどの人気ドリンクです。今回はそのシャンパンにオレンジジュースを入れたミモザを楽しんでいると、注文していたBurger MenuのNumber OneとBranch MenuのPulled Pork Benedictが運ばれてきました。ナンバーワンという名のバーガーは、かなり大きめのビーフパテに炒めた玉ねぎとアップルウッドでスモークしたベーコン、フォンティーナチーズとブルーチーズのミックス、そしてルッコラがのっています。パテは半分に切ると湯気が見えるほど熱々でしたが、ミディアムレアで頼んだのにかなりピンクのレアに近い焼き上がりでした。それでも、粗挽すぎず細かすぎないちょうど良い挽き加減のお肉は、ジューシで旨味たっぷり。また、玉ねぎの甘味やブルーチーズのの風味、スモーキーなベーコン、それにクリーミーなサウザンアイランドソースの組み合わせも抜群で、お肉に負けないどっしりとしたバンズで挟んであるので、食べごたえも十分です。プルドホーク・ベネディクトはイングリッシュマフィンの上にプルドポーク（じっくりと煮込んだBBQポークをほぐしたもの）とポーチドエッグをのせ、シラントロとオランデーズソースをかけてあります。シラントロの香味とスパイスのきいたプルドポークはそれだけで食べても十分に美味しいのですが、トロッとした黄身のポーチドエッグとバター、それに酸味のきいたオランデーズソースが、よりお肉の味わいを引き立てていました。こちらのお店ではサイドがついてこないので、追加でフレンチフライとスイートポテトフライをオーダーしたのですが、どちらも細いカリッとしたタイプでなかなかの美味しさでした。

　最後に定番デザートともいえるミルクシェイクも頼んでみました。バーガーが美味しかったのでシェイクもかなり期待をしていたのですが、頼んだClassic Milkshake Strawberryは残念ながら、フレッシュなイチゴを使ったものではなく、特筆するほどの事はありませんでした。シェイクメニューには通常のものに加えて、スコッチやラムなどのお酒を使ったグルメなリカー・シェイクもあります。

「25 Degrees」は比較的若い年齢層のお客さんの間で人気があるので、BGMも大きめにかかっていてとても賑やかで活気にあふれています。ウェイターさん達もとてもフレンドリーでサービス内容も満足度の高いものでしたが、人気店のため取材班が訪れた際は1時間待ちでしたので、出来れば事前に予約をしていくのをお勧めします。

(05/01/2017)

スペシャルの$10 Champagne bottle(正確にはBrut)は高オーダー率の人気のドリンク。	Burger MenuのNumber Oneは炒めた玉ねぎとベーコン、フォンティーナチーズ、ブルーチーズ、ルッコラがのっています。	ミディアムレアで頼みましたが、かなりレアな仕上がり。必要な場合は焼き直しをお願いましょう。
しっかりと煮込んだプルドポークを組み合わせた、ブランチメニューのPulled Pork Benedict。	Classic Milkshake Strawberryは残念ながら期待したほどではありませんでした。	50年代風のクラシックな雰囲気の店内。週末は特に混んでいるので予約をして行くのがお勧め。